【栗東】
◆ペンタトニック(牡、父ジャングルポケット、母ポップス、栗東・大久保龍志厩舎厩舎)
![ポップロック半弟ペンタトニック](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/debut/130930_01.jpg)
ポップロック半弟ペンタトニック
半兄に目黒記念(2006年、2007年)を連覇したポップロックや半姉に今夏のクイーンS2着のスピードリッパーなどがいる血統。
入厩当初から「初戦からきっちり結果を出さないといけない、素質の高い馬です」と大久保龍志調教師がコメントしており、具体的なデビュー戦は決めず、追い切りの動きを見ていくという方針で調整。中間のDPでも素軽い動きを見せていたが、同師のGOサインは出ず、デビューは見送られていた。そして、9月26日のDPでの追い切り。3頭併せ、最後方から、直線は内という進路だったが、手応えは楽。追い切り直後の師は「これで大丈夫」と納得の表情だった。「思っていた通りの動きになってきましたね。これなら初戦から動けると思います」ということで、デヒュー戦が10月6日(日)京都芝1800mに決定。なお、鞍上は小牧太騎手を予定している。
◆ヴォルシェーブ(牡、父ネオユニヴァース、母ヴェイルオブアヴァロン、栗東・友道康夫厩舎)
![リルダヴァル半弟ヴォルシェーブ](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/debut/130930_02.jpg)
リルダヴァル半弟ヴォルシェーブ
![アドマイヤシーマは福永騎手でデビュー予定](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/debut/130930_03.jpg)
アドマイヤシーマは福永騎手でデビュー予定
芝で6勝を挙げ、G1ではNHKマイルC3着などの実績があるリルダヴァルの半弟。すでに函館競馬場でゲート試験に合格。この京都開催まで待機する形で調整を進めて、9月に入り、栗東へ入厩した。
友道康夫調教師が「まだ緩さがある」と話すように、追い切りでの動きはさほど目立っていなかった。ところが、内田博幸騎手(レースでも騎乗予定)が跨った、9月25日のCWでは、古馬アドマイヤイバマを追走して、きっちり先着。時計は6F84.3-1F13.3秒と地味だが、動きには迫力があった。これなら、10月6日(日)京都芝1800mのデビュー戦が楽しみ。
同じく、函館競馬場でゲート試験に合格して、栗東入厩しているアドマイヤシーマは、10月5日(土)新潟芝1600m(牝)を福永祐一騎手でデビュー予定。「使おうと思えば、函館でも使えたくらい。ディープインパクト産駒らしい、素軽い動きを見せているので、初戦から楽しみ」と同師。
◆ミューラルクラウン(牝、父ホワイトマズル、母クラウンプリンセス、栗東・音無秀孝厩舎)
![クラウンプリンセスの娘ミューラルクラウン](https://cdn.netkeiba.com/img.news/style/netkeiba.ja/data/debut/130930_04.jpg)
クラウンプリンセスの娘ミューラルクラウン
母は現役時代に芝で7勝を挙げており、2009年きさらぎ賞、2010年マイラーズCを勝ち、2009年日本ダービーで2着したリーチザクラウンがおじにいる血統。
母は現役時代、馬体重の維持に苦労した経験があるが「やっぱりそういうところはありますね」と音無秀孝調教師。また、「馬格や体高はありますが、体はまだまだ寂しいですね。それでも、いい背中をしていますし、素質があるのは間違いないでしょう」と同師。スピードがあるところを見せたのが、9月25日の坂路での追い切り。レースでも騎乗予定の浜中俊騎手が跨って、レッドラヴィータとの併せ馬。ほぼ同入のような形で、手応えはこちらが優勢。4F52.5-1F12.5秒と速い時計をマークしている。10月5日(土)京都芝1600m(牝)でデビューする予定。
◆ナウシカ(牝、父タニノギムレット、母タニノローゼ、栗東・宮徹厩舎)
近親に芝1200mで3勝を挙げたタニノスバルや芝中距離で3勝を挙げたナリタダイコクなどがいる血統。
本馬は9月25日に新馬タニノベルーガと坂路で併せ馬を行い、一杯に追う相手に対して、馬なりで先着。4F52.7秒をマーク。「気がいいし、追い切りの動きも良好。初戦向きのタイプだと思います」と宮徹調教師。追い切り本数は決して多くないが、すでに軽快な動きを見せており、十分に動ける態勢。10月5日(土)京都芝1600m(牝)を藤岡康太騎手でデビューする予定。
【美浦】
◆ダイワレジェンド(牝、父キングカメハメハ、母ダイワスカーレット、美浦・国枝栄厩舎)
桜花賞や有馬記念などGIを4勝した名牝の2番仔。前開催の中山を見送り、じっくりと乗り込んできた。先週の9月25日には坂路で追われ、4F50.8(この日に登坂した2歳馬の1番時計)をマーク。28日の中山1Rで初勝利を飾ったショウナンチーヴを相手に楽な手応えで駆け上がった。「春先に比べれば体力的にはしっかりとしてきた。段々と動きも良くなってきているし、軽い馬場のほうがいいと思います」と北村宏司騎手。10月5日、東京の芝1400mを予定している。
◆トレクァルティスタ(牡、父キングカメハメハ、母ハッピーパス、美浦・藤沢和雄厩舎)
今週の毎日王冠に出走を予定しているコディーノの全弟。7月に函館でゲート試験を受け、9月に入ってから美浦に再入厩した。坂路を中心に乗り込みを重ね、先週の9月25日には美浦に来場した四位洋文騎手が初騎乗。本馬場(芝)で長めから追われ、ひと追い毎に良化している。まだまだ精神面の幼さはあるようだが、「このひと追いで気持ちの面がピリッとしてくれば…。おっとりとした性格だし、同じ時期のコディーノに比べれば体つきにも厚みがある。タイプは違えど、この馬も走ってくると思いますよ」と藤沢和雄調教師。10月6日、東京の芝1800mを四位洋文騎手で予定している。
◆ロジモン(牡、父フジキセキ、母モンテミウ、美浦・大竹正博厩舎)
叔母に阪神牝馬Sを制したサウンドオブハートがいる。当初は9月22日の中山でデビューする予定だったが、軽い熱発で当週の動きが今ひとつだったこともあって回避。東京の開幕週に切り替えてきた。先週の9月25日にはウッドチップコースで古馬を相手に素軽い動きを見せており、上々の雰囲気に仕上がっている。「いいスピードを持っているし、稽古どおりに抑えが利けば終いは弾けそうなイメージ。走りが柔らかいし、気性的にも初戦から動けると思います」と大竹正博調教師。10月6日、東京の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。
◆アインクラング(牝、父チチカステナンゴ、母カデンツァ、美浦・加藤征弘厩舎)
半兄に東スポ杯2歳S3着のインプロヴァイズがいる。まだ追い切りの本数は多くないが、牧場でも十分に乗り込んでの入厩。先週の9月26日にはウッドチップコースで強めに追われ、古馬を相手に先着した。「それなりに切れる脚を使えそう。新潟の軽い芝は合うと思います」と加藤征弘調教師。10月5日、新潟の芝1600m(牝馬)を予定している。