競馬開催の土、日曜に、騎手が競馬場に行くルートには2つのパターンがある。
ひとつは、金曜に当該競馬場の調整ルームに入ってそのまま競馬に臨むパターン。もうひとつは、早朝トレセンで調教をつけてからその日に競馬場に向かうパターンだ。しかし、後者は一部の若手騎手がそうするだけで、ほとんどのジョッキーは、調整ルーム経由で競馬に入るケースが大半。ましてや、一日何鞍も乗るようなリーディング上位の騎手が、土日にトレセンで調教をつけることなどまずない。
しかしこのまれなケースをかつて“実践”したのが幸。ダートGI7勝馬ブルーコンコルドのために、土日トレセンで調教をつけてから競馬場に向かっていた時期があった。
「当時、ブルーコンコルドの調教をつけていた方が乗れなくなった時期があって、先生(服部調教師)と相談して『それなら僕が週末も乗りましょうか』ということになったんです。あれだけの馬ですし、自分自身あの馬とより接して折り合いをつけたいという思いもありましたから」とは幸だ。1日10鞍騎乗も当たり前の人気騎手が、早朝にトレセンで調教をつけてから競馬に向かっていたというのだから、どれだけ幸がブルーコンコルドに気持ちを入れていたかが分かる。
そして、今週の毎日王冠だ。ここに出走するショウナンマイティのために、浜中は9月22日の日曜早朝に、わざわざトレセンに来てウッドでの追い切りにまたがっている。厩舎の西原助手いわく「日曜に調教をつけたことがほとんどないから、6ハロンの標識がどこか分からないって言ってましたね(日曜は通常と違って逆の左回り調教)」。安田記念の前にも開催日にトレセンで調教をつけたことがある浜中。どれだけこの馬に力を入れているか、この行動だけでも分かるだろう。休養明けで調教師、騎手ともにトーンは低めだが、鞍上のこの馬にかける思いを考えれば…やはり主役として扱うのが妥当だ。
(栗東の坂路野郎・高岡功)
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