コーナーを4つ回る、内回り戦。それもフルゲート・18頭がひしめき合う。
秋華賞の行われる京都の芝・2000m戦は展開が読みづらい舞台だ。
コース形態からいえば先行有利。小回りに近く、上がりの数字を適度に要するという特徴がある。
条件戦はその傾向が強いが当レースはややそこから外れる。
以前ほど“上がり馬”の存在は目を引かなくなったとはいえ、既成勢力に新顔がぶつかれば流れを予測しにくいのも当然だろう。
この芝の2000m戦では普段、フルゲートになること自体が少ない。
そのコースに18頭が集結しGIという頂上決戦である。とりわけ3角におけるペースの変化が直線での攻防に影響を及ぼしやすい。
上位馬の脚質にばらつきがあるというのも当レースの難解さを証明しているように思う。
難易度が高いからこそシンプルに――。
個人的にはそう考えている。
今年は先行タイプがそろっているのではないだろうか。
あまり難しく考えずに向き合うほうがいいかもしれない。
ウリウリを推す。
成長度に合わせるように実戦内容も確実によくなっている。
たくましさが増して前哨戦では8キロ増。
馬群が我慢が利き、追われて確か。直線が平たんという設定も合う。
シャトーブランシュは力感にあふれ、上がりタイムを要する可能性が高い今回の流れに向く。
ローブティサージュは久々の一戦を使われたことで気負う面が解消されそうだ。直線の短いコースも追い風になる。
コレクターアイテムは馬場状態のいいステージに変わって一変が見込める。内枠もいい。
エバーブロッサムは安定度の高さが持ち味だが前走で大敗。全く力を発揮していないと考えられ、良馬場で流れが合うと思われる今回は怖い。
デニムアンドルビーは瞬発力系からスピードを持続するスタイルで結果を出し始めた。コース形態は合っていないように感じるが地力は高い。
メイショウマンボは前走、急坂で勢いが鈍ったように映る。実戦を使われたことで肉体面は上昇。メンタル面において平静さを保てるかどうかだろう。