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近親トーセンジョーダンのトーセンスターダムが京都でデビュー

  • 2013年10月15日(火) 18時00分
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【栗東】
◆トーセンスターダム(牡、父ディープインパクト、母アドマイヤキラメキ、栗東・池江泰寿厩舎)
 半姉ラシンティランテは新馬勝ちを含めて、芝で3勝を挙げており、近親には2009年に天皇賞秋、マイルCSとG1を連勝したカンパニー、2011年天皇賞秋を制したトーセンジョーダンがいる血統。この血統背景もあり、本馬は2012年セレクトセール1歳にて、2億5000万円で落札されている。
 中間の追い切りでは、坂路、CWコースともに、併せ馬では遅れが目立っていたが、10月10日のCWでは、古馬サトノシーザーを追走して、最後は併入。時計は遅かったが、馬なりで並びかけており、追うごとに動きは良化している印象を受ける。10月20日(日)京都芝1800mでデビューする予定。

トーセンスターダム

近親トーセンジョーダンのトーセンスターダム


◆オールドバルディー(牡、父Curlin、母シーカーマ、栗東・藤岡健一厩舎)
 父は2007年プリークネスSや2008年ドバイWCなどのG1を優勝。日本での産駒はこれまで5頭がデビューし、4頭が勝ち上がり。唯一、勝ち上がっていないディルガは先週の2歳未勝利戦で3着。こちらも勝ち上がるのは時間の問題だろう。父の父はSmart Strikeだが、日本の馬場への適性は高いだろう。
 本馬は10月9日のDPコースでの併せ馬で遅れているが「やっと動けるようになってきましたね。トモがしっかりしてきました。この動きなら、デビュー戦から走ってくれるでしょう」と藤岡健一調教師。デビュー戦は、10月20日(日)新潟芝2000mを丸田恭介騎手で予定している。

オールドバルディー

新潟芝2000mでデビュー予定のオールドバルディー


◆ディープミタカ(牡、父ディープスカイ、母アンジェラスキッス、栗東・藤岡健一厩舎)
 母はダート1200mで未勝利を勝ち上がっているが、本馬も「スピードタイプ」と藤岡健一調教師。ただ、デビュー戦は10月20日(日)京都芝1800mを予定(鞍上は藤岡康太騎手)しているということで、距離適性に関しては、父の影響があるのかも知れない。
 ゲート試験に合格してからは、坂路で追い切りを重ねてきたが、10月9日にDPコースで秋華賞に出走したティアーモと追い切り。ゴールでは僅かに遅れたが、時計は水準以上をマーク。「動きが軽くなってきましたね。しっかりと乗り込んでいますし、雰囲気もいいですよ」と師。

ディープミタカ

京都芝1800mを予定のディープミタカ


◆オウショウ(牡、父ブライアンズタイム、母ウエスタンベガ、栗東・西園正都厩舎)
 半姉に芝、ダートの1200mで計2勝を挙げたウエスタンハピネス、近親にダート1800mで3勝を挙げたウエスタンシーザーがいる血統。
 本馬は9月6日に宇治田原優駿Sより栗東へ入厩。ゲート試験に合格すると、先週デビュー勝ちを決めたエイシンアロンジーとともに追い切りを重ねた。10月2日のCWコースでは大きく遅れてしまったが、相手が素質馬だっただけのこと。この馬も6F81.4秒と、新馬としては水準以上の時計と評価したい。「アロンジーとの併せ馬が多く、遅れていましたが、この馬もしっかりと走れていますし、本数を積んできたので、初戦から動けると思います」と西園正都調教師。デビュー戦は、10月19日(土)京都芝1400mを幸英明騎手で予定している。

【美浦】
◆ウエスタンイヴ(牝、父Empire Maker、母South Humor、美浦・藤沢和雄厩舎)
 母の半弟にアメリカのクラシック3冠最終戦、ベルモントSで優勝したDa' Taraがいる。牧場でも十分に乗り込まれきたのか、入厩後の調整過程は至って順調。坂路を中心に週2本の追い切りをコンスタントにこなしている。「入厩してすぐに坂路で時計を出せたし、わりと真面目な気性。脚捌きも軽くて本馬場で追い切ったときの動きが良かったし、まずは芝から使っていきます」と藤沢和雄調教師。10月19日、東京の芝1800mを柴田善臣騎手で予定している。

◆ハビタブルゾーン(牝、父ネオユニヴァース、母フィールグルービー、美浦・斎藤誠厩舎)
 現6歳の半兄ハートビートソングはオープンのダート路線で活躍中。いとこにダイワズームがいる。坂路とコースを併用して順調に乗り込まれており、初戦から動ける態勢にありそうだ。「トビが大きいし、きれいなフォームで走る。ネオの牝馬にしては特に気難しさもない。古馬と併せてもしっかりと動いているし、いいところがありそう」と斎藤誠調教師。10月19日、東京の芝1600m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。

◆ホワイトマニキュア(牝、父チチカステナンゴ、母マニックサンデー、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 母はオークストライアル、4歳牝馬特別(現フローラS)の勝ち馬。この牝系からはザッツザプレンティ、ショウナンパントル、ディープブリランテなどのGIウイナーが出ている。「いい体つきをしているし、動きは悪くない。渋いところもあるけど、ひと追い毎に良くなってきたし、軽い芝のほうが良さそう。血統的にも楽しみ」と鹿戸雄一調教師。10月19日、東京の芝1600m(牝馬)を三浦皇成騎手で予定している。

◆マイネルシャルフ(牡、父ディープインパクト、母ゴールドインザグラス、美浦・国枝栄厩舎)
 3代母にビワハイジの母であるAghsanの名が…。つまり、一族にはブエナビスタやジョワドヴィーヴルなどの活躍馬がズラリと並ぶ。それほど目立つ時計は出していないが、先週の10月9日にウッドチップコースで強めに追われ、僚馬のラハイナルナに先着と好気配だ。「ディープ産駒らしいバネがあるし、抜群にいいね。気性も前向きだし、初戦から楽しみ」と佐藤調教助手。10月20日、東京の芝1400mを柴田大知騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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