秋華賞はメイショウマンボが優勝。前走時は張りが物足りない馬体でしたが、今回は調教の動きから凄かったですが、厚みが出て素晴らしい馬体になっていました。能力的には完全に抜けていましたし、あとは外枠でどう乗るかだけだったのですが、流れが速くなったおかげで外枠の不利が軽減されました。ツナギが立ち気味で、本質的にはもう少し力のいる馬場の方が合っているタイプだけに、エリザベス女王杯に出るとしたらそれくらいの時期の荒れた馬場は良いですし、古馬との対決でも勝ち負けは必至でしょう。
素晴らしい馬体になっていたメイショウマンボ
2着のスマートレイアーはまだ未完成で、もう少し筋肉に張りが欲しい馬体。レースではゲートが遅くて位置取りが悪くなってしまいました。それでもハイペースも手伝ってきっちりと2着まで届く辺りはやはり能力がある馬です。まだまだ奥がある馬なので、焦らずゆっくりと使っていけばかなり強くなるでしょう。
まだまだ奥がありそうなスマートレイアー
3着のリラコサージュはパドックではあまり目立ちませんでしたが、返し馬では「お!」と思わせる動きを見せました。堅実に自分の力は出せるタイプですし、今後も条件が合えば上位争いに持ち込んでくるでしょう。
条件が合えば上位争いできるリラコサージュ
4着のデニムアンドルビーはデキ自体は良かったですが、ディープインパクト産駒にしてはツナギが立っていてパワー寄りですし、脚質的にコースも合いませんでした。それでも4着まで来るのですから、高い能力を持っています。京都コースでも外回りなら違う結果になると思うので、エリザベス女王杯に出てくるようなら巻き返しがあるでしょう。
6着のシャトーブランシュは今までにないくらい皮膚が薄く張りつめて良くなっていましたし、返し馬の動きも豪快でした。レースではいつも通り後ろからでしたが、4角で捌き損ねたのが痛かったと思います。スムーズなら突っ込めたかもしれません。ただ、本質的にはもっと時計の掛かる馬場向きなので、そのような条件の時はガッツリ買っても良いと思います。
7着のトーセンソレイユはまだ絞れる体付きで、外回りコースの方が合うタイプですが、それでも7着まで差を詰めました。今後はこのクラスでも戦っていけそうです。
10着のウリウリは良いデキでしたが、器用さに欠けるところがあるので、外回りコースの方が合っている感じです。距離も現状は1600m〜1800mくらいが良い感じです。
11着のローブティサージュは持ち直してきていましたが、高速馬場がきつかったと思います。もう少し力のいる馬場なら見直せそうです。
12着のエバーブロッサムは少し張りに欠ける馬体でした。輸送が合わないのかも知れません。関東圏のレースなら見直したいところです。
13着のティアーモは運動神経の良さは感じさせますが、まだまだ筋肉が付き切っていません。素質は高いので、今後に期待です。
15着のコレクターアイテムは馬自体持ち直していますので、マイルくらいへの距離短縮なら巻き返しもあります。
17着のサクラプレジールは良い感じの馬体になっていましたが、ぶっつけでいきなりG1は条件が厳しかったです。ある程度力の要る芝なら巻き返します。
【次走の注目馬】
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デニムアンドルビー直線の長い広いコースで見直し。時計が掛かるとベター。
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シャトーブランシュ時計の掛かる、差しが利く馬場で。
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サクラプレジール今回は休み明けの影響が大きそう。次は変わる。
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ガーリッシュハート好馬体。まだ太かったので、次は勝ち負け。
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ナガラフライト形は良いし、一度使って筋肉に張りが出てくれば。