担当編集者(以下、編) 石橋さん、リラコサージュ走りましたね~! 先週のこの対談でオススメの穴馬ということでお伝えしましたけど、1、2着が上位人気馬ということもあって、きっちり馬券を獲った方も多いみたいですよ。
石橋 武(以下、石) ホントに!? 嬉しいねぇ。この対談もたまに役立つからいいよね(笑)。獲った皆さん、おめでとうございます。
編 全然たまにではないですけど(笑)、いや~、それにしても15番人気での大激走ですから、ホントに驚きました。
石 ローズSの大敗があったにせよ、15番人気はないよね~。13番人気くらいかと思ってたんだけど。
編 それ、あんまり変わらないですから(笑)。でもおかげで、勝ったのが3番人気のメイショウマンボ、2着が2番人気のスマートレイアーだったにもかかわらず、3連単は23万3,560円。おいしい馬券となりました。
石 1番人気のデニムアンドルビーが馬券に絡めなかったからね。でも、あの馬はどう考えても危険な人気馬なんだけどね。やっぱり競馬ぶりが派手なだけに人気しちゃうよね。
編 石橋さんは勝負予想でも軽視していましたけど、やっぱりという感じですか。
石 そうなんだけど、今それを言うと後出しみたいなもんだからね(笑)。このコラムでは人気馬について触れてないから。だからちゃんと事前にお伝えしていたリラコサージュ激走という結論でいいんじゃないかな。
編 ん~、もどかしい(笑)。人気の本命◎メイショウマンボだったし、触れたいところはたくさんあるんですけど。
石 人気薄の本命◎ティアーモがコケたとか。
編 まあ、それも含めて(笑)。
石 ま、いずれにせよオススメした穴馬が激走したというのは、読者の方にとってもひとつの安心材料になると思うんだよね。今後、この対談を読んで下さるうえで。もちろん、週末に配信している勝負予想においてもね。
編 そうですね。今回も15番人気という世間ではかなり低評価の馬の激走でしたけど、今後こういう人気薄が挙がってきても安心して買えるようにはなりますよね。石橋が推奨するんだったら、何かしら意味があるんだろうと思っていただけると思いますし。
石 そうだね。今週の菊花賞もさらに荒れそうな予感がするし、どんなに人気がなかったとしても思い切って狙っていきたいね。
編 お、荒れそうですか。
石 うん、京都芝3000mという特殊な舞台設定だけにね。人気馬の信頼度はあまり高くない反面、この舞台で大駆けしそうな穴馬も何頭かいるしね。
編 でもこういう状況って、去年の天皇賞(春)に通じそうな雰囲気じゃないですか?
石 また、古い話を持ち出すね。
編 いや、長距離戦だし、あの時も石橋さんはダントツの人気馬(オルフェーヴル)を軽視して、超人気薄馬(ビートブラック)を本命◎に推すという馬券でしたよね。で、結果150万円近い特大万馬券を当てたという。
石 こういう特殊な舞台設定は荒れやすいからね。人気馬が力を出せなかったり、人気薄が思わぬ適性を発揮したりと。だから今回の菊花賞もかなり思い切った買い目になると思う。それでもビビらずに買っていただければと。
編 どんな買い目が配信されても、先週のリラコサージュの激走を見てますから、みんな思い切って買っていただけると思いますよ。というわけで、そろそろその穴馬についてお聞きしたいなと。
石 よし、じゃあ、始めようか。
編 お願いします! では、石橋さんの現時点での注目穴馬を教えて下さい。
石 まずはダービーフィズに注目しておこうか。
編 セントライト記念で2着に好走しましたね。というか、そのぶん人気にならないですかね?
石 ん~、たしかに微妙かも(笑)。
編 石橋さんは穴馬みつけるの上手いですけど、ホント人気を読むの下手くそですからね。
石 なんか、その言葉は矛盾しているような(笑)。まあ、言っちゃったものはしょうがないので、このまま続けよう。
編 強引か。で、ダービーフィズはどのあたりを評価したんですか?
石 細かいところは色々あんだけど、目立つところだと青葉賞の負けっぷり。
編 負けっぷり!? たしかに出遅れてまったく競馬になりませんでしたけど、どういうことですか?
石 いまキミが言ったように、青葉賞は出遅れてそのまま終わったみたいなレースなんだけど、問題はそこじゃないんだ。
編 と言いますと?
石 青葉賞はスローの、瞬発力勝負、上がり勝負になったよね。
編 ええ。
石 で、ダービーフィズは速い上がりを使えずに3番人気ながら12着に大敗したんだけど、続く瞬発力が必要のない福島芝1800mのラジオNIKKEI賞では度重なる不利にもかかわらず勝ち馬とはさほど差のない競馬だったでしょ。
編 そうでしたね。最後の直線でも前が塞がっちゃって。勝ったケイアイチョウサンの内から抜け出してくるというスムースな競馬とは対照的なレースぶりでした。
石 そうそう。で、続く新潟戦では上がり勝負を差し切れずに負けて、前走の瞬発力の必要のない中山でセントライト記念を2着と。つまり瞬発力勝負にはとことん弱いんだけど、瞬発力が要求されないところではいい競馬ができているんだ。
編 なるほど。
石 菊花賞が行われる京都芝3000mというのは、まさにこういうタイプの馬向きなんだ。
編 たしかにディープインパクトとかオルフェーヴルとか別格の馬を除くと、ちょっと足りないタイプの馬が多いですよね。
石 そう。そのちょっと足りないというのは、たとえば東京とかでちょっと足りないというイメージだよね。
編 なるほど。イメージが掴めてきました。
石 でしょ。ということで、続いてはチェックするのはバンデ。
編 3走前は2着馬に17馬身という大差をつける圧勝。前走も2着馬に6馬身差をつける完勝ぶりでした。
石 そう、ともに逃げたレースで圧勝と、馬場とか展開がハマったところもあるんだけど、この先行力は魅力だよね。3走前の小回りをクルクル回るようなコースで圧勝しているのも好材料だよね。
編 たしかに。スタミナには相当自信がありそうですし、マイネルデスポット(01年菊花賞2着)みたいなイメージですかね。
石 マイネルデスポットって古いわ! むしろイメージしづらいだろ(笑)。
編 あ、そうか(笑)。
石 あとはヤマイチパートナーを挙げておこうかな。
編 この馬も函館芝2600mで勝っていますよね、2走前に。
石 うん、まあ斤量も軽かったし、道悪ということもあったからね。あの競馬だけを評価するわけじゃないんだけど、ただ、この馬も前走みたいな上がりの速い競馬より消耗戦になったほうがいいタイプ。面白い1頭だと思うよ。
編 わかりました。では、現時点ではこの3頭に注目ということで。いや~、ホント荒れそうな感じがしてきましたね。この話を聞いただけでもテンションが上がってきました。
石 あとは週末の勝負予想での最終結論をお待ちいただければと。あ、あとブログ(http://keibat.blog.fc2.com/)のほうでは、特別戦の「単勝二頭流」該当馬を無料で公開しているので、そちらも参考にしていただければと。
編 わかりました。いや~、ドキドキしてきた(笑)。
石 おっさんに「いや~、ドキドキしてきた」って言われても、全然嬉しくないわ(笑)。

石橋武氏のデビュー作
●単勝二頭流 大穴馬券をゲットする単勝2頭買いの極意が発売中!「単勝二頭流」とは、穴馬の単勝と人気サイドの単勝の両方を購入(単勝2点買い)することにより、高い信頼度を保ちながら、大儲けを狙う馬券術。競馬で儲けるためには、馬券を獲ったときに大きく勝つ必要があるが、この馬券術の穴馬条件にそって人気薄の単勝を買うと、回収率が飛躍的に向上する。その反対に、競馬を長く続けるためには資金を回す必要もあるが、人気サイドの単勝を押さえているので、堅いレースにも対応できる。
さらに「単勝二頭流」の奥義を会得すると、それを活用して3連単馬券を獲ることも可能。3連単2頭軸で高配当馬券を狙えるため、3連単派の競馬ファンにも、この馬券術が大いに役立つのである。