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美人なサングレアル、純朴なエピファネイア

  • 2013年10月17日(木) 18時00分
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◆人も馬も顔が大事!

 競走馬は走ることで評価が決まりますが、馬好きにとっての魅力はそれだけでは決められませんよね。

 顔ってすごく大事だと思います。顔や表情に性格や具合の良し悪しが出るのは、人も馬も一緒だからです。

 菊花賞組では、エピファネイアの顔が好きです。調教のあと、運動中のエピファネイアと遭遇するたび、あの素直な瞳にドキドキします。先日、鈴木助手がエピを目の前で止めてくれたのですが。ほんと、大人しい。そして、あのパワフルな走りからは想像できない純朴な瞳。それを見るたびにエピは大事に育てられたお坊ちゃんなんだな、と感じます。

ねぇさんのトレセン密着

エピファネイア

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 レースではひっかかり、折り合いを心配されるエピですが、普段は特に悪さはしないそうですよ。むしろその素直さゆえに、頑張りすぎて前向きすぎて、息の抜き方がよくわかっていなかったのかもしれませんね。

 でも、最近のエピは主従関係をしっかりと理解し、人のいうことを聞いているとのこと。もともと、イヂワルをするような性格ではないから、エピ自身が折り合いを学んだ今なら長丁場にも耐えられるはずでしょう。実力は折り紙つき。今度こそ、結果を出せるといいですね。

 そして、今週やっと会えた美人ちゃんは…サングレアル!水曜日にニュースでもお伝えしたとおり、今週ブエナビスタの妹・サングレアルが栗東トレセンに入厩したのであります。とても上品で、素直で、おっとりしていて、本当にかわいい!松田博師も「可愛いだろう(笑)」と目を細めながら撫でていましたよ。

ねぇさんのトレセン密着

サングレアル

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 でも。「これが1回レースを使うと、ピリッとしてくる。変わってくるから、よく覚えておいて」(松田博師)と言われました。はい、まだ戦いを知らないサングレアルの変化、しかと見守りたいと思います!

 からだは今の段階ではゆったりしていますが、一時はガリガリに細かったとのこと。同い年のレーヴデトワールと100キロも違ったタイミングがあるというから、当時は相当貧弱な体をしていたのでしょう。もっとも、今ではそんな時期があったとは思えないほどほどよくぽっちゃりと肉がついています。

 体全体のバランスをみると、かなりの小顔だし、骨は決して太いほうではないと見受けられます。姉のブエナビスタもジョワドヴィーヴルも細見でしたから、サングレアルもきっと細身の体で戦うのでしょうね。

 トレセン初日の木曜日は坂路を駆け上がっていました。他の馬のうしろにつきながら、まっすぐ走っていましたよ。そして、明日(金曜日)からゲート練習を開始します。年内デビューに向けて、まずは第一関門をクリアしてほしいです。

◆シゲルスダチ、男前になりました!

 最後に、顔といえば彼を忘れちゃいけませんね!そう、シゲルスダチくん。今週は菊花賞のあと、桂川ステークスに出走します。鞍上はメンディザバル騎手との初コンビになります。

ねぇさんのトレセン密着

シゲルスダチ

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 今週は変則開催のため、火曜日が全休、水曜日から調教が始まりました。しかも、水曜は台風26号の影響で風がとても強く、雨も急に強く降り出すという不安定なお天気でした。これまでのスダチだと、日程が変更になったり天候が荒れたりすると少々落ち着きがなくなったものですが。今週に限っては、動じることなく過ごしていたそうですよ。スダチも年を重ねて、さまざまな変化を受け止める余裕ができたのかもしれません。

 その証拠に、スダチはさらにいい顔になってきました。昔の幼さは抜けたものの、すごく大人びたわけでもない。ほどほどに若さを残しつつも、キリリとして。立派な男前になりました!

「調子は引き続き、いいですね。カイバ食いも相変わらずいいし、体も減っていません。たぶん、体重の増減もあまりないと思います」と担当の渡邊助手もスダチの安定ぶりを口にしていました。

「レースを重ねるごとに競馬が上手になっている。ジョッキーも1戦づつ、教えてくれていましたからね。前走は外伸びの馬場でしたが、スダチなりによく走りました。状態もいいので、今度こそは結果を出したいですね」(田中助手)

ちょっとずつ、確実に大人になっているスダチの凛々しい顔を、ぜひ当日パドックでご覧ください!

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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