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血統マニアの調教助手が注目する菊花賞「穴候補3頭」

  • 2013年10月18日(金) 18時00分
 2009年の菊花賞。1番人気で5着に敗れたリーチザクラウンの橋口調教師がレース後に競馬場を後にする際、ふと漏らしたこんな言葉がまだ印象に残っている。

「1、2着がダンスインザダーク(産駒)か。長距離は血統やね」

 勝ったスリーロールス、2着のフォゲッタブルはそれぞれ8、7番人気の伏兵で、父が勝った持久力勝負の菊花賞でその血が見事に覚醒、結果を出した。これ以外にもスペシャルウィーク×リアルシャダイという長距離血統で15番人気2着と激走した08年のフローテーション、8番人気ながら1000万下勝ちから一気に頂点に立った前出ダンス産駒の04年デルタブルース…。3000メートルという特異な距離で行われるこのGIでは時折、血統的な理由を持つ穴馬が好配当をもたらす。今年もそんな馬が出てくる可能性がないとは言い切れない。

 そこで、だ。血統にうとい坂路野郎の代わりに「血統のことなら一晩中でも話をしていられる」と豪語する血統マニアで知人のX調教助手に、血統的見地から菊花賞大穴馬をピックアップしてもらった。

「今の京都は馬場が速いから、中距離の切れる血統でも来るかもしれませんよ」と前置きしながらも、コテコテの長距離血統として真っ先に挙げたのがサムライハート×リアルシャダイのヤマイチパートナー。そして、オーソライズド産駒のバンデ、母の母の父がローソサイエティのダービーフィズが続いた。

 エピファネイア以外は一長一短の今年の菊花賞。そんな年だからこそ血統がモノを言うかもしれない。穴馬候補として前記の3頭は覚えておきたい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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