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若駒の育て方に注目

  • 2003年09月03日(水) 10時44分
 今年から新馬戦は、1回だけしか走れなくなり、ここまで来て、どんな影響があったのか、そろそろ何かが見えてくる筈でしょう。

 一般的に考えられるのは、1開催を通して各週均等にレースがあるので、初出走の選択の幅が広がり、一番コンディションのいいときに出走させることができるということです。今のところ、その辺のところはあまりはっきりは見えていません。そうであることは間違いないので、これから秋競馬を迎えると、少しずつ見えてくるだろうと、楽しみにしています。

 若駒戦の見方はいろいろありますが、私が最も注目したいのは、どの時点でその馬がデビューしたかです。一戦毎にステップアップしているだろうか、その馬のイメージ通りの走り方が出来ているだろうか、それを考えるとき、最初のコンディションづくりがとても大切でしょう。

 一度でもつまづくと、そこからの立て直しは大変です。そこまで以上の努力と時間がかかるからです。

 逆に考えると、上手に仕上げている厩舎の若駒は、例えデビュー戦が勝てなくても、2走目、3走目と順調に、狙ったとおりに走っています。それで勝てるかどうかの問題は残されますが、その多くは、その馬の資質に関連することです。ですから、そういうことより、新馬を使って、次にどこで走るかの方に注目したいのです。

 それから、馬が戸惑うことのないようにレースの条件を考えているかにも、大きな関心があります。将来を見据える眼力がものを言うことであり、どれだけ無駄なく使われているか、これは近い将来に多大な影響を及ぼします。

 最初のうちはデビューの早い地方馬が活躍するのは例年と同じですが、最初のステークスのとらえ方は、陣営によって違っていいと思っています。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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