どのコースにおいても良績を重ねているディープインパクト産駒。
とりわけ外回り+長い直線という組み合わせでには強い。
エリザベス女王杯の舞台である京都の芝・2200mも例外ではない。
いや“主戦場”と呼んでいいほどのステージだ。
記憶に残るのは昨年の京都新聞杯。上位4頭を同馬の産駒が席巻した。
今年もキズナが同レースをステップにしてダービー制覇につなげている。
当レースの18頭のうち4頭が父にディープインパクトを持つ。
前記したことを踏まえて過去10年の連対馬の脚質を振り返ってみたい。
差し・追い込みタイプがやや有利だが好位につけた馬も逃げ・先行組も踏ん張っている。
限定戦のGIだ。
牝馬という大枠のなかで格が求められるのではないだろうか。
そして年度によって有力勢の脚質がレース展開を左右する。
当レースの特徴だと認識している。
ヴィルシーナを推す。
正直な馬である。
前哨戦と本番によって外観が違い実戦における走りも違う。
丈夫な牡馬のように定められたローテーションに応えその状況における最大限の力を出す。
発馬が速く前走は前々で戦ったことで厳しい展開を強いられた。
今回は先行勢を見ながら好位での競馬が可能だろう。
ボリュームアップしたうえ身体の線が実にきれいだ。
走法や繋の角度。そして昨年のこのレースで悪化した馬場に耐えた事実を考慮しても当日に渋化しそうな芝にも対応が利く。
セキショウは早めの進出でスピードの持続力と粘りを発揮する。外回りコースに変わることでより持久力が生きるだろう。
ラキシスは反応のよさに加えて速さを持続できるのが持ち味。上って下ってのコース形態も合う。
メイショウマンボは体質が強化されて調教量がアップした前走時でも体重増で臨んでいる。大望をかなえたあとだが陰りはない。
アロマティコは上積みが大きい。課題は距離か。坂の下りへの対処もポイントになりそうだ。
エディンは緩やかな逃走劇でよさが出る。後続勢の進出が遅ければセールスポイントが生きる。父のジャングルポケットの産駒は当コースでの勝率が非常に高い。
長くいい脚を使えるデニムアンドルビー。コース形態にぴったりはまる可能性があるだけに怖い存在だ。