9月6日・7日に北京で馬に関するイベントがあり、参加してきました。
ひとつは、中国馬業協会主催の「中国純血馬繁育国際研究会」というシンポジウムで、もうひとつは、北海牧場オーナーの石田勇氏が北京で開設した「北京龍頭牧場生産馬のセリ」です。
シンポジウムには、日本のJRA、香港ジョッキークラブ、そして地元中国の馬業協会や馬術クラブの関係者がパネラーとして参加し、それぞれの現況について報告がありました。本格的な競馬開催を見据えて、その前段にある馬産が、やがてどれほどの経済的効果を生むかという、その点に話の中心を持っていこうという試みでもあったのですが、そこは、実際に競馬を続けている日本、香港と大陸との温度差はかなりあり、それぞれの事情を説明するといった内容でした。
中で、香港ジョッキークラブが、環境がととのえば拠点を大陸に移すことも考えられると発言したのが注目されました。長い歴史のある香港競馬ですが、馬の生産という情況にはなく、大陸での生産が発展していくことはよろこばしいとも述べていました。
アジア地域では、日本以外は馬資源をオセアニアやヨーロッパに依存しており、中国のサラブレット生産が軌道にのれば、かなりの影響を及ぼすことになるのですが、今後どうなっていくのか目のはなせないことではあります。
セリの方は、去年10月に初めて開催されており、今回で2度目。中国の人たちにセリのやり方を知ってもらうという狙いもありました。龍頭牧場生産の当歳、1歳、2歳の計30頭が上場され、北京、大連、上海の参加者が全部で11頭を購買していました。合計額が303万元、日本円で約4500万円という結果でしたが、こうしたセリがどう普及していくかは、中国でいつ競馬が始まるかに関連することです。