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土曜京都は谷厩舎の“第5の矢”に注目/トレセン発秘話

  • 2013年11月22日(金) 18時00分


◆谷厩舎の“好発&二の脚抜群軍団”

2歳馬の調教で厩舎が一番気を使うことといえば、やはりゲート。すんなりパスするような馬なら何の問題もないが、狭いゲート内に入るのを嫌がる馬は少なくないし、出るのが遅ければ、もちろん問題になる。そもそもゲートの入りや出が悪ければゲート試験にも受からず、調整がそれ以上進められなくなってしまうのだから、ゲートを2歳馬に教えることは厩舎にとって非常に重要だし、それだけの技術もいる。

 そんな中、ある若手騎手が谷厩舎のスタッフに対して、こんなことを言ったそうだ。「谷厩舎では2歳馬に、どんなゲート練習をしてるんですか?」

 今シーズンの新馬戦ですでに4勝と荒稼ぎしているのが、この谷厩舎。これは池江厩舎などと並び東西全厩舎の中で現在最多勝。それだけでも素晴らしいことなのだが、それ以上に素晴らしいのは今年、谷厩舎で勝った新馬は全て好スタートを切り、抜群の二の脚でハナに立って押し切っている点だ。

 競馬を教える意味で初戦からハナに行くのは得策ではない? 確かにそういう一面もあるが、スタートが速いに越したことはなく、ゲートを教え込んできたスタッフの技術は素直に称賛すべきだろう。そんな“好発&二の脚抜群軍団”の谷厩舎の2歳馬の中で“第5の矢”というべき馬が今週の新馬戦に出走する。

 それが土曜京都のサンレイクウッド(牡=父サンライズペガサス、母テーオーグレース)。広井助手によれば、これまで勝った4頭以上にゲートからのダッシュが速いのだとか。水曜には時計がかかり出した時間帯の坂路で4ハロン53.5-12.2秒と追い切り時計も上々。先手必勝のダート1200メートルなら、まず好勝負は間違いない? 今週は谷厩舎が今シーズンの新馬5勝目を決めて、あの池江厩舎を超える記念すべき週になりそうだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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