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デニムアンドルビー(7人気2着)など推奨馬の激走続く! JCダートはどの穴馬を狙う!?

  • 2013年11月28日(木) 18時00分


◆JCDで走る穴馬の傾向を探っていくと…?

担当編集者(以下、編) 石橋さん、先週のこの対談で推したデニムアンドルビーがジャパンCで見事に2着に激走。相変わらずやってくれますね〜。ありがとうございます!

石橋 武(以下、石) ホッとするね。でもなにがホッとしたかって、デニムアンドルビーがちゃんと人気を落としてくれていたこと。

編 7番人気でしたよね。たしかにホッとしました。我々はホントに人気を読むのがヘタですから(笑)。

石 これでまた上位人気になっていたら恥ずかしいよね(笑)。

編 たしかに。でも石橋さん、予想のほうではデニムアンドルビーを人気の本命に推してたんですよね(笑)。

石 うぐっ。その話は恥ずかしいからしません(笑)。ただ、前日の締切オッズでは上位人気だったんだけどね。

編 いずれにせよ、ちょうど人気を落としたタイミングを狙って勝負するという石橋さんならではの推奨でした。

石 着差が着差だけに(ハナ差)、勝ってくれていればと思うけど、少しでもお役に立てたのなら幸いです。

編 皆さん、役立ててくれていると思いますよ。だって、秋のG1に限っても、秋華賞のリラコサージュ(15人気3着)、菊花賞(3人気3着)、エリザベス女王杯(5人気3着)、そして先週のジャパンC(7人気2着)と、このコラムで推奨した穴馬が続々と走ってきてますからね。

石 推奨するのが穴馬に限定されていることを考えると、まあ悪くないとは思うんだけど、でもここで触れていない穴馬も走っているしなぁ。先週もトーセンジョーダン(11人気3着)と走っているわけだし。そういう意味ではもうちょっと精度を上げていければと。

編 そうですね。

石 そうですねって、簡単に言ってくれてるけど(笑)。

編 いやいや、簡単には言ってないですけど、まあ、お願いしますということで(笑)。ということで、今週はジャパンCダートが行われますけど、このレースってどういう穴馬が走ってるんですか?

石 面白いのが、このレースで穴をあけているのって、近走の成績はさほど悪くないんだよね。

編 ん? 近走の成績が悪くなくても人気がないってことですか?

石 そうなんだよ。もちろんG1ということもあって、レベルの高い馬が集まるじゃない。

編 そうですね。

石 で、その一線級と比べるとたしかに成績は一枚落ちるんだけど、決して買えない馬ではないというかね。

編 たしかに阪神コースで行われるようになってからの5年間を見ても、ふたケタ人気で好走したゴールデンチケット(09年12人気3着)は2走前がシリウスS3着、前走がブラジルC(OP特別)2着ですし、アドマイヤスバル(10年11人気3着)も前走がJBCクラシック3着で、その前も交流重賞で安定して好走していますよね。

石 でしょ? ふたケタ人気馬ではないけど、去年のホッコータルマエ(9人気3着)だって、レパードS1着→みやこS3着というローテーションだったからね。

編 となると、なかなか絞り切れないというか、穴馬をみつけるのが難しくなりそうですね。

石 いや、そんなことないよ。

編 お、なにかいい方法があるんですか?

石 いい方法というかひとつの傾向なんだけど、近5年のこのレースで馬券に絡んだ延べ15頭のうち、前走で馬券に絡まなかった馬って何頭ぐらいいると思う?

編 前走で馬券に絡まなかった馬……、そうだな〜、目標のG1だけに叩いて上昇という馬も多いだろうから、半分から3分の1くらいですかね。6、7頭?

石 全然ダメ〜(笑)。実は前走で馬券に絡まなかったのって、2頭だけなんだよ。

編 え? 15頭もいてですか?

石 そう。08年の1着カネヒキリと、11年の2着ワンダーアキュートだけ。

編 カネヒキリはすでに同レースを勝っている馬ですし……

石 そうそう、11年のワンダーアキュートにしても前走で馬券に絡まなかったとはいえ、みやこSの4着馬だからね。

編 ということは、前走で大敗している馬が巻き返してくるということはほぼないと。

石 少なくとも今まではね。やっぱりダートって層が厚いからいきなりパフォーマンスを上げて逆転するというのは難しいんだろうね。実力馬がちゃんと相応の実力して勝ち進んできたなかで勝負するという図式なんじゃないかな。

編 カネヒキリみたいにもともと実力が証明されている馬ならまだしも。

石 それですら容易ではないということだからね。で、穴馬の話に戻ると、近走成績が良いなかで人気の分かれ目となるのはなんだと思う?

編 勝ち方とかレースレベルとかですかね。

石 まあね。あとダート戦の場合は交流戦があるでしょ。交流戦ってちょっと軽く見られる部分があるから、そこでの好走は軽んじられる傾向にあるんだ。

編 見えてきました。地味なレースで地味に良績を伸ばしてきた馬は実力はあっても人気にはなりにくいと。

石 地味、地味ってすごく失礼だけど(笑)、簡単にいうとそういうこと。で、その点に目を向けて穴馬を選んでみると……

編 選んでみると?

石 まずはエスポワールシチーに目がいくよね。

編 人気じゃないですか?

石 うっ、やっぱりそう思う?

編 ん〜、下手したら3、4番人気じゃないかと。でも意外と配当はつくのかな〜。ホッコータルマエとかワンダーアキュートあたりが引っ張ってくれれば。

石 そういうことにしておこう。

編 たしかに条件的には合ってますよね。休み明けから南部杯1着、JBCスプリント1着と交流戦で勝ち進んできていますし。

石 8歳馬、距離延長がきらわれて人気を落としてくれるんじゃないかと思ってたんだけど。

編 う〜ん、とりあえず我々は人気のことを話すのはやめておきましょう(笑)。で、次はどの馬に注目しましょう?

石 ソリタリーキングにも目がいくよね。

編 夏以降の近3走がマーキュリーC(盛岡)1着、日本テレビ盃(船橋)2着、JBCクラシック(金沢)3着と、まさに条件に当てはまりますね。これは間違いなく人気はないでしょうし(笑)。

石 だよね。あとは3歳馬インカンテーションもチェックしておこう。交流重賞を使ってきたわけじゃないけど、3歳馬ということで実績は古馬に劣る。その点で人気の盲点になりそうだよね。

編 そうですね。

石 前走は古馬相手に2着と世代の壁もクリアできているし、注意すべき1頭だと思うよ。

編 そうですね。では現時点ではこの3頭の穴馬に注目ということで。

石 そうだね。あとは枠順その他の要素も考えつつ、当日の評価の参考にしていただければと。

編 わかりました。石橋さん、ありがとうございました。

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1964年東京生まれ。2012年12月『単勝二頭流』(東邦出版・発行)で、競馬本作家としてデビュー。パチンコからパチスロ、麻雀、競馬、競艇、競輪、果ては株や先物取引、FXまで手広く(?)手がける根っからのギャンブラー。一時期、競馬から遠ざかったこともあったが、3連単の発売を機に復帰。現在は、最も儲かるという競馬を主戦場に選んでいる。独自の理論「単勝二頭流」の構築後も、さらなる飛躍を目指して切磋琢磨する日々。

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