◆JCダートの「ど真ん中種牡馬」は?
JCの前日。東京8レースの1、3着は母父シーキングザゴールド。さらに「黄金ガイド」のリスト該当馬。ホームページで公開している勝負レースでも3連単15万馬券を的中。今年は金の種牡馬に本当にお世話になっています。
しかし、翌日のジャパンカップは2頭しか出走していないディープインパクト産駒が1、2着。
東京8レースで母父シーキングザゴールドを買って喜んでいる場合ではありません。「血統ど真ん中のジャパンカップをしっかり当てろ!」
「ハーツクライを語る前にディープをおさえろ!(しかもジャッジが正しいかもよくわからない4着ですし)」と自分自身に説教したい先週末でした。
さて、今週はジャパンカップダート。ここは阪神ダート1800mの「ど真ん中種牡馬キングカメハメハ」あるいは「黄金種牡馬ゴールドアリュール」を語るべきなのかもしれませんが、先週も基本通りにやれば取れるJCはハズレ。JCよりは、まだ、ステイヤーズSの方が語る資格はあるのかもしれません。
◆ステイヤーズSは長距離種牡馬でなく、「変化球」のこの2頭に注目
ということで、ステイヤーズS。このレースに限らず、長距離重賞では、こと、馬券においては、父の長距離適性はさほどキモにはならないケースも多々あります。
ステイヤーズSも、母方に一流のスタミナ血統を揃えていれば、父は俗に言われるようなステイヤー種牡馬であることが絶対条件にはなりません。
その観点からも、今年の出走馬で面白いのはメイショウタマカゼとクリールカイザーです。
メイショウタマカゼとクリールカイザーは、ともにマイル以下に実績を残す馬が多い種牡馬。自身の現役時代もマイル以下のGIで高いパフォーマンスを発揮した馬。
そして、メイショウタマカゼとクリールカイザーに共通するのは母父は長距離GI、欧州のGIに実績があることです。
メイショウタマカゼの母父コマンダーインチーフはエプソムダービー勝ち馬。天皇賞春の2着馬も出したスタミナ種牡馬。さらにグロースタークも潜んでいるようにスタミナ十分の母方。
クリールカイザーも母父が天皇賞御用達血統のサッカーボーイ。祖母のコクトビューティーはオークスを圧勝したスマイルトゥモローの母。長距離適性十分の母です。
また、2頭の父キングヘイロー、ダイワメジャーに共通するのは、自身の現役時代は2000m以下で高いパフォーマンスを発揮したものの、中山の2500mGIだけは見せ場十分の走りをしたこと。距離適性の不利を、コーナーを何度も回る中山競馬への抜群の適性で補ったわけです。
つまり、クリールカイザーとメイショウタマカゼは、スタミナ十分の母方に加え、中山の複数コーナーの競馬が得意な父。
まさに、血統の基礎知識からは変化球ともいえるこの2頭こそが、ステイヤーズSでは理想的な血統ではないか? と思うのですが、はたして?