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阪神JFはこう狙え!

  • 2013年12月05日(木) 18時00分


担当編集者(以下、編) 石橋さん、穴党からすると阪神JFはなかなか難しい競馬になるんじゃないですか?

石橋 武(以下、石) というよりも、そもそもどの馬が出てくるのかわからないからね、抽選対象馬が多くて(笑)。

編 穴馬を探す前の段階か(笑)。

石 そうなんだよね。どうしようかなと思って。ここで穴馬として推奨しても除外の可能性があったりするわけだよね。

編 じゃあ、賞金的にクリアしている馬を対象にすればいいじゃないですか。

石 いいじゃないですかって簡単に言ってくれているけど、賞金をクリアしている馬って2勝以上しているってことだからね、重賞で連対実績があるか。

編 当たり前じゃないですか。今さら何を言ってるんですか?

石 違うわ。システムの話をしているんじゃなくて、賞金が足りている馬って基本的に実力馬でしょ?ということ。そのなかから穴馬を探せ!なんてまたムチャを言い始めたなと。

編 ああ、そういうことか。失礼しました(笑)。またすっとぼけたことを言ってるのかと勘違いしてました。いつもの天然かと思って(笑)。

石 天然ではありません。

編 まあまあ(笑)。でも阪神JFはどうしましょうかね。除外覚悟で全登録馬のなかから穴馬を選ぶというのもアリですけどね。

石 そうしようかな。そんなにキツイ抽選にはならなそうだし。

編 そうですね。じゃあ、こうしましょう。推奨馬が除外される可能性はありますけど、登録馬のなかからいつも通り3頭を選んでいただいて、かつ穴馬を探すポイントみたいなものを教えてもらえます? そうしたら仮に推奨馬が除外されてもみなさん対応できると思いますので。

石 いいけど、穴馬のポイントねぇ。穴馬というか全馬に言えることなんだけど、1600mという距離の字面通りに現時点でマイラーっぽい馬を選べばいいんだよね。

編 距離実績が大切ということですか?

石 いや、もちろん1600mで実績があればそれはそれで文句なしなんだけど、2歳戦だけあってまだ2戦、3戦しかしていない馬も多いでしょ? 1400mでは好走しているけど、マイル戦の実績がない馬もいるしね。

編 ええ、そうですね。

石 それもあって、さっきはあえてマイラーっぽいという曖昧な言い方にしたんだけど、仮に1400m戦での実績しかなくてもマイルに延びればもっと走るかもしれない馬とかね。

編 ふ〜む。

石 あ、これがわかりやすいかな。過去5年のこのレースで馬券に絡んだ15頭の前走成績を見てもらいたいんだけど、どの馬も前走は1400mか1600mを走っているでしょ?

編 ホントだ。しかも10年の3着馬ライステラス以外は全部3着以内に好走しているんですね。

石 そう。それをさらに細かく見ていくと、前走で1600mを使った馬は全馬1着だったんだよね。

編 おお!

石 で、さっきキミが言ったライステラスも含めて、前走で惜敗しているのは1400mをステップにしてきた馬。

編 ということは?

石 すごくおおざっぱに言うと、マイルのG1だけあって、前走でマイル戦を使った馬はちゃんと勝っていてほしい。前走が1400mだった馬は距離不足で惜敗していたとしても1ハロンの距離延長を味方に巻き返してくるパターンがあるということ。

編 ただし、巻き返すにしても前走の1400mで大敗しているような馬は厳しいと。

石 その通り。

編 なるほどね〜。もうそれだけで(登録馬の)半分の馬をカットできちゃいますね。あ、そういえば先週のジャパンCダートでも前走で馬券絡みしていない馬の好走は厳しいって言って、その通りの結果でしたよね。

石 まあ、こういうのもひとつの見方として参考にしていただければと。

編 となると、そのあたりを踏まえて現時点ではどの穴馬に注目しておきましょう。

石 まずはダイヤモンドハイ。

編 前走がマイルの未勝利戦勝ち。あ、ちなみに前走のクラスは関係ないんですか?

石 うん、新馬、未勝利勝ちでもそんなに気にする必要はないよ。まあ、そりゃ重賞を勝っているほうが安心感はあるけどね(笑)。ただ、そういう馬は人気でしょ。

編 たしかに。

石 ダイヤモンドハイは新馬戦(京都芝1600m)で、レーヴデトワールとハナ差の接戦。上位に入ったのは中団にいた馬ばかりだけに、先行した同馬は負けたとはいえ評価できる内容だったなと。

編 なるほど。2走前も向正面で不利がありましたしね。

石 そうそう。戦績的にはマイルで2回負けているんだけど、普通に走った前走であっさり勝利するあたり、距離に対する適性は高い。狙って面白い一頭だよね。

編 そうですね。

石 続いて、マジックタイムもチェックしておこう。

編 2走前に新潟芝1600mで未勝利勝ち、前走も同じく新潟芝1600mできんもくせい特別(500万下)を勝利と、マイルで連勝中ですよね。

石 スタートが良くないのが気になるっちゃ、気になるけど、そのぶん終いの脚は確実だからね。デビュー以来、馬体重を徐々に増やしているのも好感が持てるし、一発の魅力のある馬だよね。

編 あとはどの馬に注目しましょうか?

石 前走1400m組からトーセンシルエットに注目しておこうか。

編 前走は京王杯2歳Sで5着。マイルは一度も走ったことがないですけど?

石 そうだね。ただ、不良馬場の札幌2歳Sは度外視として、1200m、1400mではエンジンがかかって伸びてきたところがゴールみたいな競馬で、もうちょっと距離があればと思わされる内容。

編 さっきまさに石橋さんが言っていた、1600mに延びて巻き返してきそうなという。

石 そうそう。距離不足の重賞で2度も掲示板を確保しているわけだし、能力的にはここに入ってもまったくひけを取らない。なんとか出てきてほしいよね〜。

編 ホントですね。ではいまのところはこの3頭の穴馬候補に注目ということで。

石 そうだね。あとは抽選もそうだし、調教やら枠順やらも気になるし。天気はいいんでしょ?

編 ええ、週間予報だとまったく心配はいらなそうですね。

石 じゃあ、そのあたりも含めて週末までじっくりと検討しましょうかね。

編 はい、今週も期待してますね。石橋さん、ありがとうございました。

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1964年東京生まれ。2012年12月『単勝二頭流』(東邦出版・発行)で、競馬本作家としてデビュー。パチンコからパチスロ、麻雀、競馬、競艇、競輪、果ては株や先物取引、FXまで手広く(?)手がける根っからのギャンブラー。一時期、競馬から遠ざかったこともあったが、3連単の発売を機に復帰。現在は、最も儲かるという競馬を主戦場に選んでいる。独自の理論「単勝二頭流」の構築後も、さらなる飛躍を目指して切磋琢磨する日々。

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