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フォーチュン連覇へ悪癖封印/トレセン発秘話

  • 2013年12月06日(金) 18時00分


◆シルクフォーチュン出遅れ癖再発で長キュウ務員が“再出動”

 1日に行われたJCダート。ゲートが開く直前に米国馬パンツオンファイアが大きく立ち上がったシーンに驚いたファンもいると思うが、一番ビックリしたのは隣のゲートに入っていたナイスミーチューだったかもしれない。

「それまでジッとしていたのに突然あの馬が立ち上がったからね。馬が驚いて横に逃げてしまった」とは騎乗していた小牧太だ。「もう少し前半ついていけるかと思ったけど、全然行けなかった。スタート直前にあんなことがあったから影響したんじゃないかな」と言う。

 もう一頭、パンツオンファイアの隣に入っていたソリタリーキングも久々に出遅れて行き脚がつかなかったのを見ると“パンツ直立事件”は両サイドの馬に心理的な負担を与えていた? どんなレースでもスタートを決めることが何より大事とされるが、こうしたアクシデントもあるのが競馬で、だからこそ難しいのだが…。

 今週の日曜(8日)中山GIIIカペラSに出走するシルクフォーチュンの前走・武蔵野Sもゲート内でアオって4〜5馬身出遅れる大ロス。最近この悪癖を出していなかったため、長キュウ務員もゲートまでついていかなかったそうだが、今回再度の“出動”が決定した。「タイミングの問題もあるけどね。ただ、ジョッキーの立場から言わせてもらえば、キュウ務員さんがゲートまできてゲートの外から“よしよし”ってやってくれるだけでもだいぶ安心感がある。今度はそういう意味でも違うんじゃない」と語るのは元ジョッキーの田島助手だ。

 今年下半期の中でカペラSはこの馬が一番目標にしてきたレースだけに、今度は失敗は許されない。逆に五分にさえ出れば…連覇の道が大きく開かれることになる。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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