(撮影:高橋正和)
国内スプリントGI3連勝。マイル安田記念でGI二階級制覇。日本馬初の香港スプリント制覇の快挙。圧倒的な強さでスプリント界に君臨してきたロードカナロアが、12月8日、香港スプリントでラストランを迎えた。5馬身差での連覇―。衝撃の走りに、世界はどんな賛辞を贈ったのか。(取材・文:斎藤修、写真:斎藤修、高橋正和)
「今までで一番強いレースをしたと思います」という岩田康誠騎手のコメントが、このレースのすべてを物語っていたと思う。
連覇をかけ、そして引退レースとして臨んだ香港スプリント。ロードカナロアは、パドックの周回でも落ち着いていて、本馬場入場では王者の風格さえ漂わせていた。ひとつ前に行われた香港ヴァーズで、同じく岩田騎手が騎乗したアスカクリチャン(7着)が、パドックからかなりテンションが高かったのとは対照的だった。
単勝1.8倍という圧倒的な支持を受けたロードカナロアは、14頭立て12番枠からのスタートで、無理には行かず外めの5、6番手を追走。3〜4コーナーを抜群の手ごたえで回り、直線残り300mのあたりで追い出されると、後続をあっという間に置き去りにした。直線が長く、ゴール前で二転三転があるシャティン競馬場で、先頭に立つのが少し早いのではとも思えたが、その差は開く一方。混戦の2着争いに5馬身差をつける圧巻のレースとなった。
5馬身差の圧倒的強さを見せつけたカナロア(撮影:斎藤修)
この香港スプリントでは、2003、2004年に連覇を果たしたサイレントウィットネス、2007、2009年に勝利したセイクリッドキングダムという地元香港馬が世界最強スプリンターとしての評価を受けたが、ロードカナロアが今回見せたパフォーマンスは、それらを上回るものではないかと思わせるものだった。
それゆえ、日本の記者からも、海外の記者からも