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デキの差を根性でものにした勝利/阪神ジュベナイルFパドック回顧

  • 2013年12月10日(火) 18時00分


◆もの凄いポテンシャルを感じたハープスター

 阪神ジュベナイルFはレッドリヴェールが優勝。新馬戦で見た時はただ仕上がりが良かっただけという印象、2戦目の札幌2歳S時は少し良くなったかなという程度でしたが、今回は付くべき所に無駄のない筋肉がしっかりと付いて良くなっていました。馬体重は減っていましたが、大きな成長を感じられました。ステイゴールド産駒らしく根性があって自分の力以上に走るタイプなので消耗は激しそうですが、来年のクラシック戦線でも当然上位争いを演じるでしょう。

 2着に敗れたハープスターは、冬毛が目立ち、仕上げも緩かったですが、球関節の柔軟性が目立っていて、全体の身のこなしも柔らかくて、もの凄いポテンシャルを感じさせました。今回の仕上げであれだけ走れるのは凄いですし、ビシッと仕上げてきたらどれだけ走るのだろうと思います。来年のクラシックは、順調なら確実にこの馬を中心に回ることになるでしょう。

 3着のフォーエバーモアはスッキリと仕上がっていました。トモの筋肉がまだしっかりと付いていなかったので、この辺りが解消されればもっと走れると思います。それにしても自分から動いてあれだけの脚を使えたことはかなり高評価して良いと思います。

 4着のクリスマスは-18キロの馬体重で細いくらいでしたが、付くべき所にはキチンと筋肉が付いていて、能力の高さを感じさせました。控える競馬ができたことも収穫ですし、今後も注意は必要でしょう。

 5着のマーブルカテドラルは見栄えのする馬体でしたが、今回は少しスピード負けした印象です。ダイワメジャー産駒で、もう少し時計が掛かる力の要る馬場の方が合っているでしょう。

 6着のマジックタイムはツナギが極端に寝ていて、それで直飛節なので変な形に見えますが、上体は柔軟な筋肉が付いて良く見えました。素質は高いものを持っているので、今後が期待できそうです。

 7着のホウライアキコはちょっと細かったと思います。一息入れて立て直せばもっとやれるでしょう。

 9着のレーヴデトワールはどっしりとした馬体で良く見せましたが、結果的に最内枠が合わなかったかと思います。外枠でノビノビ走らせる方が合っているタイプのようです。素質は高いものを持っているので、次走の巻き返しを期待します。

 10着のグランシェリーは良い馬体でしたが、もっと力の要る馬場の方が合っているでしょう。距離も1400mがベストです。

【次走の注目馬】
レーヴデトワール
もう少し絞れた方が良さそう。次走、京都なら上位争い。

グランシェリー
1400m以下への距離短縮で巻き返し。

ハープスター
怪物級の能力は持っている。仕上がってくれば圧勝まで。

ヤマチョウフェア
今回は直線で狭い場面。良くなっているし、次は圏内。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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