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松永昌博調教師/有馬記念 『“攻め”を貫いたウインバリアシオン、同期オルフェと最後の戦い』

  • 2013年12月19日(木) 12時00分
松永昌博調教師
2012年の宝塚記念(4着)以降、屈腱炎により約1年半もの間、戦列を離れていたウインバリアシオン。11月30日の金鯱賞(3着)で復帰し、この有馬記念が休み明け2戦目となる。GIは未だ無冠ながら、過去5回のGI出走のうち2着2回3着1回、掲示板をはずしたことは一度もない。能力の高さは証明済み。同期オルフェと最後の戦いへ。勝負をかける陣営の意気込みに迫った。(取材・文:井内利彰)


◆馬本位で、無理ない復帰を心がけた

 2012年秋。GIレースを目指して、栗東へ帰厩したウインバリアシオンだったが、その調整を進める段階で、浅屈健炎が判明した。

「15-15を乗った時に脚元がモヤモヤっとして。すぐに先生に相談して、エコーをとってもらったら、屈健炎の診断でした。すぐに放牧に出ましたが、早期発見できたことが不幸中の幸いでした」(竹邑行生厩務員)

 休養期間は1年以上になったが、これは無理せず、馬本位で調整を進めてきた結果だった。

「軽度の屈健炎でしたが、じっくりと時間をかけました。それがレースを使った後でも不安がない状態に繋がっているのかも知れませんね」(松永昌博調教師)

 あらためて、金鯱賞のレース内容について、調教師に振り返ってもらった。

■金鯱賞レース映像

金鯱賞レース映像 映像

「ジョッキーには特に指示もせず『行き脚はないから、後ろからのレースになると思うよ』という、馬のこれまでのレースの特徴だけは伝えておきました。無理しないレースで、終いしっかりと伸びてくれましたから、よく走ってくれたという印象です」

 それにしても、前走の

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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