◆ホントの招福とは… 1月は変則日程がつづく。5(日)、6(月)で始まったから、その影響のある今週は日程的にふだんの水曜日の追い切りができず、大半は9(木)が追い日。そこへ重なるように、11(土)、12(日)、13(月)の3日間開催が組まれているから、またその翌週も全休あけの水曜日の追い切りは難しく、木曜日にズレ込んで18(土)、19(日)の開催を迎える。
各厩舎ともに英知を尽くした運動、調整、追い切りを重ねることになる。時期が時期だけに、それでなくとも太め残りになりやすい難しい調整が求められているところへ、追い日の日程まで2週連続して変更しなければならないケースも生じる。ましてこの時期は出馬ラッシュで、除外による日程変更も余儀なくされる。
あまりムキになって買うようなレースは少ないシーズンだからいいが、いや、もちろんホントは良くはなく、好ましい開催日程ではないが、二ケタの馬体重増減が目立ち過ぎるようなレースは、逸(はや)る気持ちにブレーキを踏む必要もあるだろう。ブレーキをかけることが、案外、ホントの招福だったりするかもしれない。
◆中距離でこそパワーが生きる おそらく、当日の馬体重は560キロ前後ではないかと推測されるが、550キロ台なら許容範囲として、
アンアヴェンジド(父エンパイアメーカー)から入りたい。
牝馬で550キロ台は大きすぎる気はするが、それだけにパワーにはあふれている。ここまでダート1600mに1分34秒9を筆頭の好時計をもっているが、芝2000mで新馬勝ちし、ダート2100mでも先行して抜け出した勝ち星があるから、今回の初のダート1800mはむしろ休み明けで好走したマイル戦より合う可能性が高い。
父エンパイアメーカー(その父アンブライドルド)は、ダート12FのベルモントSのほか、ダート9FのG1を2勝しているから、快速マイラーというより、ある程度のスタミナもある中距離系。その代表産駒のGI勝ちもダート9-10Fに集中しているので、下級条件ではマイルもこなしたが、高額の現在は平均ペースである程度の位置につけて行けるこういう距離でこそパワーが生きるはずである。ポン駆けは利く。
明けて5歳となったが、まだ11戦しただけ。ダートは【3-2-0-2】。底をみせていない点も大きな魅力としたい。
1度このクラスを勝ったことがあり、GIIIマーチSを小差5着の実績もあるドラゴンフォルテが相手筆頭。中山ダートは【4-3-2-2】。先行できる自在型なので、こちらは今回の条件がベスト。
次いで前回の勝ち方が光った上がり馬
イッシンドウタイと、今週の動きが目立って良かった
ハコダテナイト。以下、
ガイヤースヴェルト、
タナトス、
オメガスカイツリーを押さえとしたい。