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タルマエ西浦調教師“反骨心”チラリ/トレセン発秘話

  • 2014年01月10日(金) 18時00分


◆異論・反論を生んだJRA賞・最優秀ダートホース部門

 7日に発表された2013年度JRA賞。各部門ほぼ順当な結果に落ち着いたが、その中で唯一投票が割れたのが最優秀ダートホース部門だ。

 G1、G3各1勝のベルシャザールとG1・4勝、G3・3勝のホッコータルマエ。結果的には154対122で前者が栄冠に輝いたわけだが、当の松田国調教師もこの結果には驚いた面が少なくなかったという。

「ウチの馬は以前に最優秀ダート馬になったクロフネと同じ成績(武蔵野S→JCダート連勝)を残したわけですが、向こうはG1を4勝もして実績では抜けていたわけですからね。投票していただいた皆さんに感謝しなければなりません」

 重賞勝ち鞍の数では2対7でホッコータルマエが飛び抜けていたが、中央のG1を勝っていないこと、直接対決となったJCダートでベルシャザールに敗れたことが、逆転を許してしまった要因なのだろう。迷わずホッコータルマエに投票した坂路野郎にとっても、この結末は少々意外なものだった。

 当事者であるホッコータルマエの西浦調教師は「こういう結果が出たんだからそれはもう仕方がない。やっぱり中央のG1を勝たないとダメということなんだろうね」とその“基準”を素直に受け入れたが、「ウチの馬は去年1年間ずっとダートのG1戦線を引っ張ってきたという自負がある。今年はなんとか中央のG1も勝ち、さらには海外でもいいレースを見せたいね」と反骨心もチラリ。

 29日の川崎記念から始動し、フェブラリーS(2月23日)で中央G1を、そしてドバイWC(3月29日)で世界取りを目指す今年のホッコータルマエ。昨年以上の活躍をぜひとも期待したいものだ。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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