◆京成杯は極めて混戦模様、自分の感覚に素直に
中山競馬場について「ためて追うより惰性で駆け上がったほうがいい」と引退されたかつての名調教師にお聞きしたことがあります。
最後に急坂がありますよね。脚力が残っていても急激にギアチェンジをするのが難しい。早めに勢いをつけて挑めということです。
参考になるお言葉としていまも肝に銘じています。ただ若駒は多彩な勝ち方で年明けの重賞に臨んでくる…。京成杯は難しいですね!
実力が拮抗したメンバー構成。
これほどの混戦も珍しいのではないだろうか。
戦法や時計の比較も重要だがこの時期は一戦ごとに変貌を遂げることも多い。
脚質が定まっていないばかりかキャリア1戦の馬は2戦めに明暗が分かれることも多い。
悩む材料がずらりと並ぶときはやはり自分自身の感覚に素直に従うのがいいように思う。
ウインマーレライが中心。
前走のホープフルSでは発馬でかなり後手を踏みながら4角では一番大外を回りながくいい脚を持続している。
すでに5戦のキャリアがありながら粗削りな面が失せていない。
当競馬場が“庭”だった父のマツリダゴッホの個性的な面を受けているのか魅力的な馬だ。
なかなか絞りにくいがあとは6頭に注目。
ラングレーは東京の長い直線の追い比べでは気持ち甘くなる印象がある。中山の内回りコースが合うのではないか。
アデイインザライフは加速がついてからがいい。勢いに切れ味までプラスされさらに余裕があった初戦の中身は実に濃い。
折り合いが課題だが内枠を引いてうまく流れに乗れそうなツクバアズマオー。
エアアンセムはきれいな競馬をする。センスがよく完成度も高いのだろう。
プレイアンドリアルはGIを経験している強みがある。この距離なら自分のリズムで運べるはず。
強烈な決め手を見せたキングオブサザン。枠順的に厳しいが前走のインパクトを評価したい。