スマートフォン版へ

1月21日時点での「入厩中有名未出走馬」情報(須田鷹雄)

  • 2014年01月21日(火) 18時00分


◆個人的な話で恐縮だが注目しているのは、ペネトレーション

 3歳の1月末というのはPOG的に最も盛り上がらない時期。話題としても、次の世代に移っていくタイミングだ。

 明け2歳というと、1番人気になるのはやはりオリエンタルアートの牡馬だろうか。グリーンチャンネルで紹介されたことで、一気に盛り上がったようだ。

 昨年10月に社台ファームへ行ったとき見せてもらったことがあるが、馬体は見ての通りの迫力。一方で意外だったのが、性格の素直さ。遠慮なく触れるレベルの大人しさで、東主任も「えらい素直なんだよね〜」と言っていた。この血統で性格が良いとなると逆にしっくりこないが、乗りこまれてどうなっているか、春の再会が楽しみだ。

 さて、一応今はまだ2013-14シーズンの真っ最中。未出走馬は、さすがに現時点でメドが立っていないとポイント的に貢献するのは難しくなる。そこで1月21日時点での「入厩中有名未出走馬」を拾ってみよう。

 まずは社台ファーム生産馬から。いま入っている中でセール価格が一番高かったのはセラミックロード。藤原英厩舎は初戦からというタイプではないが、ここまで来てしまうとやはり一発で新馬は決めたいところだ。

 2番目がタカラフローリックで、こちらは1月中旬入厩だからもう何週かはかかりそう。年末に入ったカレンリスベットは今週から投票していくということなので、単純計算で言うと2週遅れで追いかけていき、あとは新馬の混み具合次第か。

 ノーザンファーム生産馬では、トーセンマタコイヤが臨戦態勢。だいぶ前から入厩していてさすがにデビュー寸前ではあるのだが、伝わってくる調教内容はいまひとつの印象も。しかしドラフト時点ではこの馬がこれだけ遅れて、トーセンマイティのほうが早々に勝ち上がるとは思わなかった……。

 入っている中での価格2位はディープラヴ。1月11日から美浦坂路に入っているが、急仕上げがきくタイプではないのでもう少し時間はかかるか。

 他の馬で個人的に注目しているのは、まずペネトレーション。だいぶいいところまで行っておいて放牧になったが、この原稿を書く直前に戻ってきた。個人的な話で恐縮だが、私は同じ世代のある馬に馬名をつけていいよと言われ、丸かぶりの申請を出してこの馬に先を越されたという経験を持つ。ペネトレーションとは洞察力や突破力といった意味だが、俗語には「種牡馬になるのにふさわしいような意味」もある。関心のある人はググっていただきたい。

 クラブ馬で血統価値のあるところでは、ブロンシェダームが今週デビュー。相変わらず小さいようだが、ディープ牝馬なのでそこは問題ないだろう。

 社台グループ以外では、ファーガソンが入厩している。使い出しとしては全兄ヒルノダムールよりだいぶ遅れてしまったが、まだ間に合うタイミングだ。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング