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AJCC攻略のポイントとは!? 注目穴馬はこちら!

  • 2014年01月23日(木) 18時00分
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◆基本的には堅いイメージも、今年は荒れそう!?

担当編集者(以下、編) 石橋さん、先週の日経新春杯はこの対談でお話されていた通りに人気馬2頭+穴馬1頭という形でしたよね。穴馬のフーラブライドもここで推奨していた馬で、「ホントに簡単に獲れた!」というお声もかなり頂戴しているみたいです。

石橋 武(以下、石) おお、それは良かった。ただ、フーラブライドって4番人気だったよね。あれを穴馬と呼んでいいのか……(笑)。この対談時はもっと人気ないと思ってたんだけどね。

編 そりゃまあ、理想としては結果4着だったコウエイオトメ(7人気)あたりが激走してくれればとは思いましたけどね。

石 まあねぇ。スポーツマスターで配信している勝負予想も本命はコウエイオトメだったから……。恥を晒すようだけど。

編 でもまあ、他の勝負レースで5万馬券とか当たってますから。それに先々週のフェアリーSを見てもわかりますけど(◎ニシノアカツキ 10人気2着)、荒れるレースでの石橋さんの強みは皆さんがいちばんわかっていると思いますし。

石 あれ、なんかフォローされてる? いや、別に落ち込んでいるわけじゃないので(笑)。

編 それはわかってます(笑)。ところで今週のAJCCなんですけど、ちょっと気になることがありまして……。

石 なに?

編 なんかこのレースって堅く収まることが多くないですか?

石 ああ、たしかにね。

編 なにか理由があるんですかね。一昨年なんて3連単1270円ですよ。

石 うん、単純に中山巧者が結果を残しやすいからね。同コースの重賞で結果を出している馬が普通に走ってきたり。

編 ということは石橋さんにとってはやりにくいレースでもあるんですか?

石 ん? 全然。むしろ得意としているほうじゃないかな。今までの結果を考えると。

編 あ、そうなんですか。

石 うん。堅いイメージがあるのはたしかなんだけど、荒れる時はちゃんと荒れるからね。やっぱりあくまでメンバー次第なんだよね。

編 ちなみに今年のメンバーをざっとご覧いただいて、どっちだと思います? 堅いか荒れるか。

石 今年は荒れそうだよね。荒れるというか、このレースってふたケタ人気馬が馬券に絡むことってほとんどないんだけど、たとえば08年とか10年みたいに上位人気が絡みつつ、中位人気が引っ掻き回してくれるようなイメージ。

編 なるほど。08年が2人気→9人気→6人気で決まって3連単14万馬券。10年が5人気→9人気→3人気で3連単11万馬券。たしかに超のつく穴馬は馬券に絡んでいないですけど、高配当決着になってますよね。

石 そう、今年もまさにそんなイメージだと思うんだよね。

編 どうしてですか?

石 さっきも言ったように、AJCCは中山巧者が走ってきやすいレースなんだけど、というか、これは中山芝のレース全般に言えることでもあるんだけど。これを前提に登録しているメンバーを見渡すと、たしかに中山巧者は多い。人気になりそうな馬のなかにもね。

編 だったら堅く収まるんじゃないですか?

石 その人気馬たちが信頼できるのであればね。

編 ということは今年の人気馬たちは信頼できないと。

石 うん、全部が全部信用できないとは言わないけど、逆に言えば、人気馬同士で決まる感じはまったくしないよね。展開に注文がついたり、臨戦過程がどうなの?という感じがしたり。

編 たしかに取りこぼすことが多いメンバーですよね。

石 でしょ? まだ月曜日の段階で、調教もなにも見ていないからここで名指しするのは避けるけど、人気馬でもこれはいらないだろうって馬はすでにいるよ。

編 お~、すでに。じゃあ、そのあたりの人気馬は週末の勝負予想に譲るとして、ここではいつものように激走してきそうな穴馬を教えていただけますか?

石 まずはフェイムゲーム。たぶん5~6番人気じゃないかと思うんだけど。

編 そんな感じですよね。石橋さんはフェイムゲームのどのあたりを評価したんですか?

石 やっぱりいちばんは、まだ人気になりそうもない中山巧者という点。

編 そうですよね。骨折休養明けをひと叩きしましたけど、まだ半信半疑みたいなところはあるかもしれません。

石 ただ、3歳時には中山芝2000mの京成杯を勝っているし、その前の未勝利勝ちも中山芝2000m。

編 皐月賞トライアルのスプリングS(中山芝1800m)でも4着と善戦していましたよね。

石 うん。さっきキミが言ったように前走は骨折休養明けのひと叩きというレースだったけど、6着とはいえ勝ち馬との差はわずか1馬身半。やはり中山で走ると再認識した。

編 そのあたりを素直に評価したと。

石 そういうこと。

編 その次はどの馬に目を向けておきましょうか?

石 マイネオーチャードが面白そうだよ。

編 前走、同コースで行われたクリスマスCが完勝でしたよね。

石 そうだね。休みなく使われているわりに前走で馬体重を増やしてきて完勝。ホント充実しているんじゃないかな。前走もスローの流れを徐々に押し上げてメンバー中最速の上がりを繰り出しているように、今の荒れた馬場も合っている。昇級戦ではあるけど、同距離のG1エリザベス女王杯でも4着の実績があるし、期待していいんじゃないかな。

編 ああ、あのエリザベス女王杯も時計のかかる馬場(重馬場)での好走でしたよね。これは頑張ってほしいな~。

石 最後にコスモファントムを挙げておこうかな。

編 マジすか?

石 大マジです(笑)。このところ全然ダメだけどね。

編 ええ、だから大丈夫なのかなと。

石 全然ダメななかにも、前走で光が見えたかなと。要は復調してきているんだよね。

編 一体、それをどこで感じたんですか?

石 前走だよ。あの馬場としては早い流れを前で受けて、一瞬抜け出すところがあったんだよね。上位は差し・追い込み馬が独占した流れで、あれは評価できる。結果は8着だったとはいえ、それでも勝ち馬からは2馬身差しかなかったわけだし。

編 ハンデに恵まれていたわけでもないですしね。56キロだったわけですから。

石 うん。好調時には中山金杯を2年連続で好走していたり、小回り小倉とか、内回りの阪神芝2000mの重賞でも結果を出しているだけに、復調なれば、好走できる下地は持っている馬だよ。

編 なるほど~。たしかに過去の実績からも中山に対する適性はあるわけですし、前走は厳しい流れのなか頑張ったという見方ができる内容なんですね。

石 そういうこと。

編 わかりました。じゃあ、現時点の穴馬としてはこの3頭に期待しつつ、週末の最終結論を楽しみにしていますね。

石 はい。最終週だけにAJCC以外にも荒れそうなレースが多いからね、期待してお待ちいただければと。

編 はい! 期待してま~す! どうもありがとうございました。

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1964年東京生まれ。2012年12月『単勝二頭流』(東邦出版・発行)で、競馬本作家としてデビュー。パチンコからパチスロ、麻雀、競馬、競艇、競輪、果ては株や先物取引、FXまで手広く(?)手がける根っからのギャンブラー。一時期、競馬から遠ざかったこともあったが、3連単の発売を機に復帰。現在は、最も儲かるという競馬を主戦場に選んでいる。独自の理論「単勝二頭流」の構築後も、さらなる飛躍を目指して切磋琢磨する日々。

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