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みんなの投稿コラム

日本競馬、国際的発展を考える #3

  • 2014年01月23日(木) 00時31分
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香港競馬はシャティンとハッピーバレーの2場で開催を交互に行っている。
前者は国際競争や重賞レースの場。後者は地元色の強い場だ。しかしどちらもイベントがあればさながら「カジノタウン」のような盛り上がりだ。現地を体験した方によれば、G1当日のシャティンはお祭り騒ぎ。国際的水準の芝と全天候型コースに、パドックは開閉式屋根が設置されてシートもあり観戦もできる。ターフヴィジョンでは全馬の現順が表示される等、充実している様子だ。

ロードカナロアが2連覇した香港スプリントを含むG1の4レース同日開催、盛大なパフォーマンス。会場の規模や収容人数は日本のそれよりも小規模のようだが、その改革と振興力は素晴らしく、そしてそれが世界へきちんと届いている。

フランスやドバイの競馬を西洋的文化だと別に置いたとしても、香港がこれだけ国際的認知を得るほど大きな存在感を示していることは、日本が改めて競馬振興を見直すきっかけにならないだろうか。
競馬がどう地域に根付き、世界的認知をいかに得るかという点において日本はその振興力、発信力が伴っていないのが現状なのかもしれない。
JCがアジア初の国際競争としての地位を築いてきたはずが、現状は主催者が保守的になっているように思える。(JCダートは尚の事だ。)

一方で先述したように香港競馬場が「カジノタウン」のように見えるのは、主催者側の明確な意図があるように思える。
古くから、カジノは様々なコミュニティが入り混じる社交場。そこで新しい人、世界に出会うこともある場所だ。
同じギャンブルとして競馬が華やかに発展できるのは、香港がそれを知っているからであろう。

競馬場はギャンブルだけに終らない場に発展しうる可能性をたくさん秘めているのだ。
これは香港であろうがここ日本であろうが同じだと思う。
特に東京競馬場の施設規模、充実度は誇れるものがある。土台はあるのだ。
だからこそ、日本の国際競争が世界的に見ても「重要」で「ビッグイベント」になるために、レースコースや施設、イベントPRも、(意図ある)挑戦的な改革を行って欲しいと願わずにいられない。

そう遠くない未来に、色々な人種や世界を持った人々が集い、「自国の馬が走るので応援しに来た」というファンで盛り上がる競馬場になっていたら…と期待したい。


※字数制限があるので補足、あとがきは個人の日記に書かせていただきます。

ジーナ。
ジーナ。
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競馬大好き。競馬はドラマです。馬も人も頑張りの結晶。それがあの一瞬に詰まってる。それが素晴らしい。元気の源。心の支えです!女性として尊敬するのはウォッカ!結婚するならエアシェイディ...

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