スマートフォン版へ

松田国英調教師/フェブラリーS(3)『究極の目標は、ダートで年度代表馬を獲ること』

  • 2014年02月20日(木) 12時00分
松田国英調教師

◆休み明けでも走れるのがダート戦

 ジャパンカップダートの後は、休養にあてられたベルシャザール。約3か月ぶりの実戦になるフェブラリーSへ向けて、現在の様子は――。

「今までは550キロ台で(厩舎に)戻って来ましたが、今回は560キロ台なので、10キロ大きくなりました。ダートを使えば、だんだん大きくなるということですね。手足が長いので、その分動かす筋肉がもっと欲しいと思うんじゃないかな。東京大賞典ともう一つ使ってフェブラリーへというのが他の陣営のローテーションですけど、2走抜いてますので、その分大きいんじゃないでしょうか。どこか痛めたわけではなく休むというのは、馬にとって一番のプレゼントですよね」

 しかし気になるのは、ぶっつけでGIに挑む仕上がりだ。他の馬たちが前哨戦を使っている分、休み明けはマイナスにならないのだろうか。

「GIに向けて身を削いでいく芝に対して、ダートは久しぶりでも持っている資質で戦えると考えています。ダートの場合はパワーが必要なので、芝とは逆にご飯を食べないと走れない。腹周りがしっかりして来て、芝のように腹が巻き上がっては走れないんです。使って身を削いでいく芝に対して、ダートは身をつけて行くというか。だから、休み明けでもダートの方が持っている資質で勝負できるんです。もちろん、レースに向けてしっかり鍛錬することは必要ですし、実際何本も時計を出しているので不安はありません」

 手足の長いベルシャザールにとって、阪神1800mよりも東京マイルの舞台は合っているという。

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング