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先週の重賞勝ち馬すべて該当「舌縛り馬」は要チェック/トレセン発秘話

  • 2014年03月07日(金) 18時00分


◆宮調教師も認めた「舌縛り」の一定の効果

 とある厩舎の休憩所で某競馬週刊誌を読んでいた関係者がこう言った。

「なんや今、舌を縛るのがはやってるんやな」

 雑誌をのぞき込むと「これ見てみい。先週重賞を勝った馬はどれも舌を縛っとるやないか」。

 確かにカラーグラフには、アーリントンCのミッキーアイル、阪急杯のコパノリチャード、中山記念のジャスタウェイと、それぞれの重賞勝ち馬が全て舌を縛っている姿が写し出されていた。

「俺もそれは気づいていた。たまたまだろうけど、やはりかかり気味になる馬とか、舌を出して遊んでしまうような馬に対して、舌を縛ることは一定の効果があるよな」とは当事者でもあるコパノリチャードの宮調教師。

 この馬自身、舌を縛るようになってから「おさまりがマシになっている」というのだから今回の重賞Vにも確実に役立っていたのだろう。

 舌を縛るといえば、昨年秋の神戸新聞杯の追い切り時にエピファネイアが敢行。その効果で劇的に折り合いを進化させ、レースでも完璧な競馬で突き抜け、その勢いのままに菊の大輪を咲かせた。それ以外にも今からちょうど1年前、弥生賞でミヤジタイガがこれを行い、10番人気で2着に激走した例もある。

 操縦性を高めるため以外に、DDSPの症状がある馬にも効果があるといわれる舌縛り。ブリンカーのように表示義務はないため、コメントに出ていなければパドックで前走との比較をしっかりチェックできていなければ見落としがち。

 時に大きな効果をもたらすこともあるので、今後も注意が必要なのではないだろうか。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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