2月23日のフェブラリーS、最低人気のコパノリッキーが大金星。興奮冷めやらぬその翌週、またしても同じ黄色地・赤一本輪の勝負服が重賞で輝いた。その馬こそ、阪急杯を制したコパノリチャード。アーリントンC、スワンSに続き重賞3勝目。しかも、2着に4馬身差をつけての完勝だった。充実一途の同馬、勝機はいかに。手応えを宮徹調教師が語った。(取材・文:花岡貴子)
◆逃げ馬だから、やはりできるだけ内枠が欲しいですね 初の1200メートル戦になります。これまで使わなかった理由は?
「意図的な理由はないですよ。はやくから行きたい気持ちはあったけど、これまではちょうどいいタイミングに大きいレースがなかったから。たまたたまですよ。いつでも使えると思っていたし、3歳時はクラシックもありましたからね。」1200m戦には適性があるとお考えですか?
「もちろん。皐月賞を過ぎた頃からそう考え始めましたね。でも、もう少し長い距離もいけるんじゃないか、という望みも持っていたから。マイルまでは対応できる馬に育てたかった。でも、1200mがベストだと思うよ。」1200mを使うと1200mにしか対応できない馬になってしまうと思われましたか?
「いや、みんなよくそういうけれど。決してそんなことはないと思う。ただ