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驚異の末脚ハープスターか勝負強いレッドリヴェールか!? 桜花賞(GI)

  • 2014年04月07日(月) 18時00分
※本日は阪神牝馬S、ニュージーランドTの見どころも更新しております。下部のバックナンバーよりご覧ください。


 3歳牝馬のクラシック第1弾桜花賞。阪神JFで接戦を演じた上位3頭が揃ってここに駒を進めてきた。注目は新潟2歳S、チューリップ賞で驚異の末脚を見せたハープスターと、接戦の阪神JFを制した勝負強さが光るレッドリヴェールの再対決だろう。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

 ハープスター(牝3、栗東・松田博資厩舎)は休み明けの阪神JFでは冬毛が目立つ馬体で明らかに本調子を欠いた状態でレッドリヴェールに敗れたが、暖かくなってデキが上がった前走のチューリップ賞では目の覚めるような末脚で圧勝。新潟2歳Sで見せた怪物振りをここでも披露した。本調子となればあれぐらいのパフォーマンスはできる馬で、ここはレッドリヴェールへのリベンジを果たしたいところだろう。

 レッドリヴェール(牝3、栗東・須貝尚介厩舎)は新馬戦を制して臨んだ札幌2歳Sで、極悪馬場をものともせず、牡馬相手に優勝。間隔をとって臨んだ阪神JFではハープスター、フォーエバーモアとの接戦を制して2歳女王に輝いた。今回はぶっつけで臨む異例のローテーションだが、前走でも間隔をとってGIを制したように休み明けでも力を出せるタイプ。ハープスターを再度退けることができるか。

 フォーエバーモア(牝3、美浦・鹿戸雄一厩舎)は新馬、サフラン賞と連勝して臨んだ阪神JFで上記2頭と接戦の3着。続くクイーンCではマジックタイムをクビ差退けて、改めて力のあるところを示した。順調にきている強みで上記2頭に挑戦状を叩きつける。

 ベルカント(牝3、栗東・角田晃一厩舎)はファンタジーSを逃げ切りで圧勝し、そこから臨んだ牡馬相手の朝日杯FSでは10着に敗れたが、前走のトライアル・フィリーズレビューでは内の好位から抜け出す新たな姿を見せて完勝。内枠有利の馬場だったとは言え、控えてきっちり抜け出す競馬ができたことに大きな成長を感じさせた。今回は1ハロンの延長、相手強化が鍵となるが、上位争いに加われてもおかしくはないだろう。

 その他、チューリップ賞ではハープスターの前に完敗を喫したが他馬とは勝負になりそうなヌーヴォレコルト(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)、アネモネSで鮮やかな逃げ切り勝ちを収めたペイシャフェリス(牝3、美浦・高市圭二厩舎)、休み明けの前走では伸び切れなかったが一叩きされての巻き返しを期すマーブルカテドラル(牝3、美浦・上原博之厩舎)、抽選を突破できればレーヴデトワール(牝3、栗東・松田博資厩舎)、ブランネージュ(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)も怖い存在だ。発走は15時40分。

【データ分析/過去10年】(現在のコースに改装された2007年以降の7年)
人気…1人気と2人気が[2-2-0-3]と並んだ成績を残している。1、2人気ともに連対出来なかったのは2008年(勝ち馬レジネッタ)の1回だけと固めの傾向。

前走レース…昨年も1着から3着まで独占したように前走チューリップ賞組が[5-2-3-17]と最も優秀。昨年のレッドオーヴァル(7着)、プリンセスジャック(8着)、2012年のジェンティルドンナ(4着)のようにチューリップ賞で馬券になっていなくても本番での巻き返しは十分にある。もう一つのトライアルであるフィリーズレビューは打って変わって[1-0-1-38]と大不振。複勝率も5%しかない。

馬番…1、2、3枠は改装後、連対馬がゼロ、3着馬も2枠が1回あっただけと内枠が不利。5枠は3勝をあげており勝率がトップ、7、8枠がともに1勝、2着3回と外枠にアドバンテージ。

レース間隔…阪神3歳Sが阪神3歳牝馬Sに変わった1991年以降、10週以上間隔が開いた馬の成績は[0-2-0-18]と2着が2頭(1996年イブキパーシヴ、2000年マヤノメイビー)のみ。敗れた馬の中には1999年1人気のスティンガーも含まれており、前走との間隔が開いている馬は一枚割引か。

◆ハープスター
・陣営コメント/松田博調教師
「前走(チューリップ賞1着)はスムーズな競馬だったし、何も心配はしていなかった。レース直後はちょっと元気があり余っていたほどだったけれど、調教では落ち着いているし、併せ馬でやればまったく問題ない。1週前追い切りは思ったより時計が速くなったけれど、馬はケロッとしているし、相変わらずカイバ喰いも良好。順調なのがなによりだからね」

・一週前調教診断/井内利彰
 前走チューリップ賞は中間の追い切りで速い時計がなく、実際の動きも併せ馬で遅れるなど、機敏さがなかった。それゆえに、仕上がり途上、取りこぼしも十分あると判断していたが、レース結果は圧勝。6割程度の仕上がりでも、3歳牝馬同士なら力が違うといったところだろう。
 前走から状態は確実に上昇。Cコースでの1週前追い切りの動きは、先行していたレーヴデトワールに追いつけなかったが

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