◆1997年の“桜花賞”の勝ち馬といえば……桜子 みなさんこんにちは! 『ウイニングポスト8』から出張して参りました、有馬桜子です。さぁキングさん、いよいよクラシックが開幕ですね。そして今週の桜花賞は、私の大好きなレースなんです。なんてったって“桜”ですもんね。ウフフ。ところでキングさん、過去の桜花賞といえばどんな馬が記憶に残っていますか?
キング う~ん、そうだナ、やっぱり1997年のレースは思い出深いナ。
桜子 ああ、あの年ですね! 私もよく覚えています。
キング ウム。タイムはそれほど速くなかったけれど、4馬身差は圧倒的だったよナ。
桜子 ええ、ほんとうに鮮やかな勝ち方でした。私もとてもお気に入りの馬なんです!
キング そうそう、スリーピータイムだよナ。
桜子 そうじゃありませんっ(笑)。たしかに桜花賞は英国の1000ギニーを模範としていますし、スリーピータイムは1997年の同レースを4馬身差で制していますが、今回話題にしたいのは日本の桜花賞です。だから答えはキョウエイマーチなんですっ。
キング なんだ、そっちカ。キョウエイマーチの父はダンシングブレーヴで、凱旋門賞を絶望的な位置取りから差し切った、欧州でも屈指の名馬だよナ。インターナショナル・クラシフィケーションでも長らくNo.1だったが、評価の見直しが行われてそこから転落してしまった。だけれど、わたしはまったく納得がいかなイ。史上最強はダンシングブレーヴだッ!
桜子 どうどうどう、落ち着いてキングさん。でもその伝説的な追い込み馬から逃げ馬の子が生まれるというのが面白いですよね。そのキョウエイマーチはウイニングポスト8でも登場しますが、やはり優れた馬です。所有すれば頼もしい限りですが、敵にするとこれほど手強いライバルはいませんよね。

▼桜花賞で相手にするとかなりの強敵になる
キング ウム。とくに直線で二の脚を使われると、追い込み馬はキビシイよナ。
桜子 そこでキングさん、今回の桜花賞でも同じようなことはありませんかね? 断然人気は豪快な末脚のハープスターですが、そこに一矢報いるならば逃げ馬っていう……
キング その線でいくなら、気になるのはベルカントの出方だナ。前走は4番手に控えて結果を出したが、本来の持ち味はけれんみのない逃げだろウ。サクラバクシンオー×ボストンハーバーの血統で距離が不安視されているけれど、ここは思い切って逃げたほうがチャンスはあるんじゃないかナ。
桜子 いいですね~。ベルカントですか。あれっ、この馬って栗毛ですよね。栗毛といえばこの毛色に目がない人がいたような……。
栗原美穂 呼びましたか!?
キング オオッ! だ、誰ですか、あなたは。

▼急に丁寧な口調になることがあるキング
桜子 そうだそうだ、美穂さんでしたね、大の栗毛好きは。
栗原 そうなんですよ。だから思わず出てきちゃいました。素敵ですよね、ベルカント! 私のマンガにも登場させようかな。
桜子 ぜひぜひ、登場させましょうよ! せっかくだから、美穂さんにもオススメの馬を聞いちゃおうかな。
キング (なんだかガールズトークになってきたナ……入りずらいゾ)
栗原 今回の桜花賞には他にも注目の栗毛馬が出てきますよ! ヌーヴォレコルトはチューリップ賞のような粘り強いレースができれば上位に食い込めるかもしれませんし、阪神JF3着のフォーエバーモアも前走のクイーンCは着差こそクビ差でしたが、横綱相撲でしたからね。
桜子 さすが美穂さん、語りますね~。ほらほら、キングさんも黙ってないで、もっと喋ってくださいよ!
キング ウ、ウム、そうだナ。わたしはペイシャフェリスが気になるナ。母の父ケープクロスはシーザスターズやウィジャボードなどを送り出しただけではなく、ブルードメアサイアーとしても優秀。日本でもダービーを勝ったロジユニヴァースが母父ケープクロスだゾ。ペイシャフェリス自身の父はスペシャルウィークでオークス向きという見方もあるが、配合の爆発力はこのメンバーでもトップクラスだろうナ。
栗原 初めてお話しさせていただきますが、キングさんはさすがに欧米についての知識が豊富ですね。大好きな栗毛のベルカントも取り上げてくれたし、仲良くなれそう!
キング ガハハハッ! そうカ、そうダロ!
桜子 あら、ようやくキングさんも馴染んできたころなんですが、そろそろお時間のようです。では今週は美穂さん、いつもの呼びかけをお願いします。
栗原 来週も、見てくれるかなっ!
桜子・キング・栗原 いいともー!
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有馬桜子:初代ウイニングポストから登場している、才色兼備の競馬キャスター
ホーク・キング:海外競馬コーディネーター。netkeibaとのコラボ特典で登場する限定キャラクター
栗原美穂:「上がり3ハロン34秒」を連載中の漫画家。栗毛馬を応援している