◆今回はちょい見せとでもいうか、私が気に入った馬を紹介
この原稿は産地馬体検査に向かう直前に書いており、ぎりぎりでサンチバのネタは入らないというタイミングになっている。
ただ、もちろんPOG取材は既に進んでおり、先日は社台ファーム、ノーザンファームの撮影時に私もお邪魔させていただいて、多くの2歳馬を見せていただいた。
そんな取材を踏まえた結論のすべては赤本を見ていただくとして、今回はちょい見せとでもいうか、私が気に入った馬を何頭か挙げてみようと思う。最終的にもたぶん◎○▲はつけるつもりの馬たちだ。
まず、社台ファームで拝見した馬からディープインパクト×ゴジップガールの牡馬(平田)。母はアメリカンオークス馬。ディープ産駒の柔らかさがある一方、小ぢんまりしすぎていないところがいい。母の父がダイナフォーマーでディープ×ロベルト系は強気にはなれないのだが、一応ニューダイナスティと同配合なのでアリということにしたいと思う。産地馬体検査にも来るようなのでもう一度じっくり見てみたい。
ノーザンファーム早来の牡馬からは、ハービンジャー×ケアレスウィスパー(藤原英)。ハービンジャー産駒は初年度産駒が当歳のときにえらく高く評価され、それが1歳になるとゴツすぎる感のある馬が増えて人気が下がったが、ここへきて良い意味でまとまりの出た馬が多く評価が盛り返している。この馬は無骨ながらボリューム満点のタイプでハイリスクハイリターンな1頭だが、6月の阪神を目指しているとのことなので、仕上がらないというリスクは無い。
早来の牝馬からはディープインパクト×リッスン(石坂)。アスコルティの半妹だ。馬のデキは文句なし、動きも良いようなのだが、ディープ×サドラーズという点だけが悩ましい。こちらも産地馬体検査に来るようなので、もう少し悩もうと思う。
NF空港は2日間の取材の予定が雨で1日順延となってしまったので、初日に見た中から1頭を。ディープインパクト×アドマイヤハッピー(牡・池江)。この血統らしい品がある一方でディープ産駒にしては十分な馬格があり、デキは言うことなし。こちらも悩みは配合で、ディープ×トニービンの中にはキレない産駒もいる。ただ、個人的にはかつてドラ1にしたハッピーモーメントのリベンジ戦で重いシルシを打ってみたいところ。
ちなみに、中止になってしまった2日目に予定されていた中では、マンハッタンカフェ×ライジングクロス(牝・矢作)がかなり良いとのこと。産地馬体検査を回避して早めの移動という話もあったようだが結局受検するようなので、見るのが楽しみだ。