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昆師が最注目アジアの父ヘニーヒューズ/トレセン発秘話

  • 2014年04月16日(水) 18時00分
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◆昆師「スピードとパワーを兼ね備えたこういう種牡馬の産駒は今の中山の馬場なんてもってこいだろう」

 トライアルで優先出走権を取ったわけではない「純粋な1勝馬」が抽選なしで2頭(クリノカンパニー、コウエイワンマン)も出走できる今年の皐月賞はかなりのレアケースだろう。当初は大混戦だからこそ、ボーダーラインが例年以上に高くなると言われていたのだが、一体どうしてこんな事態が起こったのか?

「勝ち上がった馬にディープインパクト産駒が多かったからじゃないのか」とは昆調教師。いわく「ディープ産駒は新馬で強い勝ち方をしても、その後に伸び悩む馬が案外多い。馬場が悪かったら結果を出せない馬もまた多いし、その辺はサンデーサイレンス産駒とは違って、ちょっと物足りない面だよな。特にこの時期の中山の芝なんてディープ(産駒)にはあまり良くないだろうから」。

 先週は妙に時計が速かった中山芝だが、相変わらず砂ぼこりが舞っており、決していい馬場コンディションとはいえない。トーセンスターダムを筆頭に4頭出走するディープ産駒よりも、スピード&パワーを持つ「非ディープ産駒」が活躍する舞台となるのかも…。

 そんな中、皐月賞に産駒が出走する種牡馬の中で、昆調教師が特に注目しているのがアジアエクスプレスの父ヘニーヒューズだという。

「ヘニーヒューズは父のヘネシーがすでに日本でも成功しているし、社台も欲しがっていたくらいの馬。優駿スタリオンステーションで今年から供用されることになったけど、これまで(外)や持ち込みで日本で走った数少ない産駒から今回のアジアエクスプレスやケイアイレオーネなど走る馬が出ているからね。スピードとパワーを兼ね備えたこういう種牡馬の産駒は今の中山の馬場なんてもってこいだろう。日高にとってヘニーヒューズは社台のディープに対抗できうる大きな可能性を持った種牡馬だと思う」

 アジアエクスプレスの皐月賞での走りは今後の種牡馬の勢力図に大きな変化を与えるかもしれない。
(栗東の坂路野郎・高岡功)

※本日は『吉田竜作マル秘週報』も更新されております。下部のバックナンバーからご覧ください。

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