良血トゥザワールド、武豊が跨るトーセンスターダム、橋口師の悲願を背負うワンアンドオンリー……第74回・皐月賞はかつてないほどにドラマを持つ馬がズラリ。群雄割拠の一戦で、乱世を制するのは果たして? ハイレベルな一戦の出走馬を完全ガイド!
万能の血が目覚めるかタガノグランパ(栗東・松田博厩舎)6戦目のファルコンSで重賞初制覇。3つの勝ち星はいずれも1400mでのもので、距離に関しての不安はつきまとう。ただし父キングカメハメハ、母父スペシャルウィークで血統面では2000mをこなせても不思議はない。鞍上は前走の福永騎手から石橋脩騎手へ乗り替わり。新味を出せるか。
底知れぬ潜在能力アデイインザライフ(美浦・鈴木康厩舎)弥生賞3着で出走権を獲得。その前走は中団からジリジリと伸びるが、直線は4着エアアンセムとの3着争いに終始した印象。現状では1・2着馬との差は少なくないが、管理する鈴木師は「緩さが解消されて成長してきた」と語っており、クラシックに強い父ディープインパクトの血と伸びしろに期待。
再度輝く一等星アドマイヤデウス(栗東・橋田厩舎)小倉のあすなろ賞を横綱相撲で制し、転戦した若葉Sも勝って連勝で大舞台に駒を進める。最大の武器は最後の直線で確実に伸びてくる末脚。デビュー戦で33秒7、前走は34秒9だがメンバー最速の上がりでウインフルブルームをねじ伏せた。追える岩田騎手との相性はピッタリ。父アドマイヤドンはベガの子。ハープスターに続き、二週連続でこの血脈が輝くか。
隠れた“世代屈指の実力馬”ウインフルブルーム(栗東・宮本厩舎)朝日杯ではアジアエクスプレス、シンザン記念ではミッキーアイル、若葉Sではアドマイヤデウスという手強い面々と戦い、3・2・2着。勝ちきれない印象が強いが、どれも0秒1〜2差の敗戦で世代の一定レベルには達している。逃げ〜先行の戦法が身上だけに、強力な同型馬バンドワゴンの回避は朗報か。有力馬が牽制しあえば思わぬチャンスも。
英才教育が花開くロサギガンティア(美浦・藤沢和厩舎)前走のスプリングSは