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今流行のハーツ産駒ミッキーヘネシー楽しみ/トレセン発秘話

  • 2014年04月25日(金) 18時00分


◆ワンアンドオンリーを追い切りで圧倒したミッキーヘネシー

 かつてディープインパクトと追い切りで併せた馬が次々にレースで勝った逸話を引き合いに出し「重賞に出る馬とスパーリングをする馬はよっぽどデキが良く、能力もあるので注目した方がいい」と以前、当欄で書いたことがある。

 GI出走馬などは誰もが見ているから馬券的な妙味もないが、併せた相手は注目度も低いので、“これは”という動きを見せた時は、覚えておいて損はないのだ。

 先週の皐月賞に出走した各馬の追い切りを見守る報道陣から「なんや、あの馬は」という声が上がったのがワンアンドオンリーと坂路で併せたミッキーヘネシーだ。

 先行していたとはいえ、道中ずっと持ったままで、一杯に追うワンアンドオンリーを何度も振り返り、“おいでおいで”をする抜群の手応え。最後まで手綱を取った小牧太の手は動かないままで“なんとか”併入と相手に花を持たせたが、しっかり追っていたら果たして何馬身突き抜けていたか…。

 この追い切りで4ハロン50.8秒の好時計を叩き出したワンアンドオンリーだが、もともと橋口調教師にそこまで速い時計を出すつもりはなく、ミッキーヘネシーが思いのほか動いてしまったのでそれにつられて時計が出てしまったというのが真相だ。

 血統をよくよく見れば、ミッキーヘネシーも今はやりの成長力に富むハーツクライ産駒。今がグイグイ伸びる成長期だとしたら…。土曜東京のウインズ新宿リニューアルオープン記念(4歳上1600万下、ダ1400メートル)は、この馬の一発にかけてみたい。
 (栗東の坂路野郎・高岡功)

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