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netkeiba

ダービーに向けてワールドインパクト、体は戻った

  • 2014年05月08日(木) 18時00分


◆ワールドインパクトはもう「輸送前のコンディションに戻った」

 トレセンはGWは基本的にはあまり関係ありません。しいて言うなら、輸送で道路が混むのを想定して早めに出発するくらい。ほんと、それだけですねぇ。毎年、GWのさなかに天皇賞(春)があり、5月末から6月にかけてはオークス、ダービーなどGIが目白押し。ダービーが終わればすぐに2歳戦が始まりますし、夏のローカル開催の準備もしなくては、とか。なにかとバタバタしていて、ゆっくりくつろぐ余裕はない時期なのです。

 ダービーに向けては、権利がとれていない馬たちがトライアルでしのぎを削っています。その中でワールドインパクトが無事に権利をとれたのが嬉しかった!大器とうわさされながらも馬体はまだ成長途上で緩いまま。なかなか勝ちきれませんが、それでも青葉賞では無事2着を守って日本ダービーへの切符を手に入れるあたりはさすがですね。先頭に立つとソラを使うところはまだ残っているようですが、厳しい競馬を覚えていくにつれて解消する可能性もありますし。のびしろがまだまだたくさんあるので、ホントこれからこの馬がどこまで強くなるのか、楽しみで仕方ないです。

 馬体もよくなっていますよね。初の長距離輸送があったにもかかわらず約半年ぶりのプラス体重で出走できたのは収穫です。レース後、栗東に戻って数日経った時点で「馬体は輸送前のコンディションに戻った」(島厩務員)とのこと。確実に体がしっかりしてきているのでしょうね。

トレセン密着

ワールドインパクト


 9日からまた本格的な調教を再開するそうなので、この中間でどれだけ緩さが解消されるのか、しっかり見守りたいと思います。

 先週の天皇賞(春)の激戦を終え、ウインバリアシオンはノーザンファームしがらきにリフレッシュ放牧に出ました。脚元には爆弾をかかえているウインバリアシオンですが、金鯱賞から数えて4戦、無事にもっています。これだけでもすごいこと!「さらにこれだけの成績を残してくれる。ほんと、頭が下がります」と竹邑厩務員も毎回結果を出して帰ってくるバリを褒め称えていましたよ。次のレースもとにかく無事で、そしてできれば勲章をとって帰ってきて欲しいです。

 一方、キズナは骨折が判明。これは先週末に運動しているところを撮影したものです。「元気がありあまっている」と佐々木師は評していましたが、そのとおり、日ごろの運動中でも有り余るエネルギーをどこかにぶつけたい、という雰囲気でいっぱいでした。骨折休養は残念ですが、またこのパワフルな姿をトレセンで見たいものです。

トレセン密着

キズナ


 シゲルスダチは先週の高瀬川Sは9着。トップハンデでゴール手前で手ごたえはあやしくなりながらも、最後まで大きく崩れることなくがんばっていましたね。2戦続けて1400m戦だったこともよかったようで、スタートしてからレースの流れに乗るのもスムーズでした。パドックではいつもに比べておとなしかった印象ですが、それはそれで無駄に体力を消耗しない、と考えればいいことでしょう。

トレセン密着

シゲルスダチの馬房


 レース後、馬房でしっかりお休みしたようです。いまは馬房の中できままに動きながら元気にしていますよ。スダチのすごいところは、しっかり自分の体調をつくるところ。疲れているときはドカーッと倒れて寝ていますしね。今週はそんなところもなく、ちょこちょこ動き回っています。

「レース後もほんと元気です」(渡辺助手)とのこと。ほんと、大丈夫なので安心してくださいね。

トレセン密着

スダチは「レース後もほんと元気です」

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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