▲ヴィクトリアMに3頭出しで挑む角居勝彦調教師 (C)netkeiba.com
角居勝彦調教師はヴィクトリアMにドバイ帰りのデニムアンドルビー、昨年エリザベス女王杯2着のラキシス、3戦連続重賞2着のキャトルフィーユの3頭を送り出す。そこで、それぞれの状態と意気込みについて伺った。(取材・文:花岡貴子)
◆数字では測れない“成長” デニムアンドルビーは帰国後、三木ホースランドパークで輸入検疫、ノーザンファーム天栄で着地検査を行ったあと、5月7日に栗東に帰厩した。
「検疫の日程とゴールデンウィーク(の影響による交通渋滞等)を避ける意味もあり、帰厩がこのタイミングになりました。日本で詰めて使っているのとはパターンは違いますけれど、競馬をしっかり使ってきていますし育成場のレベルも高いですからね。いい状態ですよ。帰厩後もだいぶ気持ちが乗ってきています。大丈夫、と思っています」
▲前走のドバイシーマCは無念の10着(撮影:高橋正和)
デニムアンドルビーは繊細な“女の子らしさ”を残しつつ、成長を重ね、成績をあげているように見受ける。
「そうですね。いまでも扱いやすい子です。デビューするまではそんな気性的なこともあってか、飼い葉食いが細くてなかなか競馬を使える身体になりませんでした。でも、その点はもう大丈夫です。久しぶりに競馬を走ることになってもカーッとするのではなく落ち着きがあるという性格なので、それが休み明けでも結果を出せるという点に結びついているのだと思います」
デビュー戦は430キロ。その後、大きく数字を増やしてはいないが、数字では測れない“成長”が感じられるという。
「入厩当初から比べると心身ともに成長していますが、その成長にあわせて調教も厳しくしています。