「性別を超えて、この世代最強では?」と言われていたハープスターが圧巻のパフォーマンスで一冠目をゲット! しかも、最大のライバル・レッドリヴェールがダービーへ回ったことで、第75代オークス馬の地位は盤石…というのが大方の予想だが、果たして本当にその座を脅かす伏兵は存在していないのか? そんなオークスの出走馬を完全ガイド!
樫のツリーに派手なイルミネーションをクリスマス(美浦・伊藤大厩舎)名前とは裏腹な昨夏の函館チャンピオンだったが、息の長い活躍を見せ、ここまで駒を進めてきた。1200mがベストと思われてきた馬だけに、この距離には不安は隠せないが、一発の魅力が彼女には隠されている。
府中はワタシの庭!マジックタイム(美浦・中川厩舎)年明けからクイーンC→フローラSと、桜花賞戦線は見向きもしないで、ここオークスに照準を合わせてレースを消化してきたのは魅力。急な乗り替わりの影響があったことも否めないため、前走よりは確実に前進してくれるだろう。庭と呼ぶべき、得意のコースでの巻き返しが期待される。
左回りはお手の物!マーブルカテドラル(美浦・上原厩舎)GIになると少し足りない印象だが、左回りは堅実に走る。デビュー2戦目の新潟2歳Sでは、のちの皐月賞馬にタイム差なしまで迫っており、近走の不振を一気に解消する可能性あり。ただ、いかんせんその時の勝ち馬はハープスター。勝つまでには策を講じる必要がありそう。
大海原から現れた波乗りガールパシフィックギャル(美浦・手塚厩舎)3着内率が100%という堅実さが武器の1頭。その相手も今回、人気を集めそうなマーブルカテドラルやバウンスシャッセなだけに、差のない競馬が期待できる。先行して渋太い脚を使うタイプで、テン乗りだが、ウィリアムズとは間違いなく手が合いそう。
牡馬に揉まれた経験を糧にバウンスシャッセ(美浦・藤沢厩舎)23年ぶりに牝馬でありながら皐月賞へと挑戦し11着。フラワーCは制しているものの、牝馬路線の主役である桜花賞組と対戦していないのは大きな魅力。中山巧者ではあるが、東京は1戦だけしか走っておらず、そのときとは馬が違うはず。強力な牡馬に揉まれた経験が、大一番で生きれば侮れない。
巻き返しに挑む関東の星フォーエバーモア(美浦・鹿戸厩舎)桜花賞1、2着馬とタイム差なしの競馬をした