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松田博資調教師/オークス Part2『サングレアル、陣営の心配と馬自身の成長』

  • 2014年05月22日(木) 12時00分
松田博資調教師

▲トライアル・フローラSを制したサングレアル(撮影:下野雄規)



◆大事に思うがゆえの師の苦悩

「あの顔をみるたび、競馬を使うのがかわいそうになる」と、松田博師は繰り返す。その視線の先にあるのは、まだ幼くて小さいサングレアルだ。

 5月8日生まれ。他の馬たちと比べて若干生まれが遅いこともあるが、サングレアルは決して成長が早いタイプではないようだ。

「筋肉のつき方も同じくらいの体重の他の馬のほうが立派に見えることもある。横や後ろから馬体を見ているときでさえ“かわいそう”と思ってしまうのに、顔をみたらこんなに美人でかわいらしい。表情も子供っぽい。だから、サングレアルの顔や表情をみるたびに、競馬のような厳しいところへ送り出すのが“かわいそう”と思ってしまうんだ」

 それでも、レースに行くと結果を出して帰ってくる。松田博師いわく「根性がすごい」のだ。それでいて、普段は華奢で幼い。このギャップから思わず「かわいそう」の言葉が出てしまうのだろう。

 サングレアルはそもそも幼いころ、同じサンデーレーシングの募集馬だったレーヴデトワールと50キロもの差があった時期があるという。

「数字もそうだが、見た目が同じ世代とは思えないほどの違っていた。本当に同い年で同じクラシックを走るのかと思ったほど」と松田博師は首をひねる。そのくらいサングレアルは今も昔も、同世代の他の馬たちと比べると“おぼこい”のだ。

 姉のブエナビスタも桜花賞を勝ってオークスに挑んだが、当時のブエナビスタと今のサングレアルを比べてもブエナビスタのほうが大人っぽさがあった。

「ブエナビスタとは全然似てないな。成長するスピード

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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