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安田記念を獲る

  • 2014年06月06日(金) 18時00分


◆この舞台でも地力通用

6月といえば衣替え。高校生の頃を思い出します。女子はベストを羽織り7月からは丈の短い半袖のブラウス一枚というなぜか2段階でした。
ところが…。当時お付き合いしていた子が格上挑戦のように半袖のブラウスで登校してきまして。

勘違いで恥ずかしがる彼女に真後ろの席の僕。クラスメイトにあれこれと突っ込まれ1日の長いこと。
放馬したときの“あ〜あぁ”って感じに似ているなと思うきょうこの頃です。なんて話をしているのでしょうか。

成熟した牡馬が中心となりぶつかり合う安田記念。
立夏の時季、男馬の光沢を帯びた身体は素晴らしいといつも思う。
衣替えのようだと表現すれば大袈裟だが冬や春とは違う迫力には圧倒される。
とりわけマイル路線を歩む強豪が纏う筋肉は凄い。

ハイレベルの面々。目移りするなかからフィエロを推す。

コースや馬場状態に左右されない強さ。
ひとクラスごとに階段を上がり地力を蓄えた本物の力はこの大舞台でも十分に通用する。
前走は坂の下りでハミを噛むような場面がありながら最後まで勝ち馬に詰め寄った。
折り合い面を考慮してもこのステージが吉と出るのではないか。

ミッキーアイルは体力が強化され上積みとともに年長馬に挑むことができる。
左回りだと少し戸惑い気味に走る印象があり息を入れやすいように映る。

グランデッツァは質の高い5歳世代でもトップクラスの1頭。
持続力あるスピードをフルに生かせるこの距離なら楽しみは増す。

カレンブラックヒルは心身ともに活気を帯びかつての強さが戻ってきた。

ジャスタウェイはあらゆる課題を克服して父の成長力とともに世界一の評価を得た。
本質的にはマイル前後がベストかもしれないが久々にこの距離と向き合う点だけが懸念材料に思える。

ショウナンマイティは実戦を使われボルテージを上げていく。身上の末脚が生きる態勢は整う。

エキストラエンドは粘着力あふれる直線の脚を持つ。内枠をプラスに生かせばおもしろい。

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1992年から2010年までスポーツ新聞社で中央競馬を担当。ラジオ関西・競馬ノススメ(毎週土曜16時30分〜17時)にレギュラー出演するなどフリーランスで活動している。

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