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フーラブライドが力の違いを見せ付けるか!! マーメイドS(GIII)

  • 2014年06月09日(月) 18時00分


 初夏の阪神開催の風物詩マーメイドS。毎年重賞級の牝馬が揃う一戦だが、今年はやや小粒のメンバー構成。ここでは実績が断然のフーラブライドが力の違いを見せ付けるか。それとも他馬がハンデを生かして初重賞を制するのか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

 フーラブライド(牝5、栗東・木原一良厩舎)がこのメンバーでは重賞2勝と実績上位。前走は状態こそ良かったが、初の東京コースでマイル戦と、条件への対応ができなかった。今回は距離が2000mに延び、舞台も阪神に替わる。ハンデが鍵となりそうだが、ここでは力の違いを見せ付けたいところだろう。

 ディアデラマドレ(牝4、栗東・角居勝彦厩舎)は、連勝して臨んだエリザベス女王杯ではさすがに敗れてしまったが、1000万下勝ちからの挑戦で9着なら上々の結果と言えるだろう。仕切り直して臨んだ前走のパールSではトーセンソレイユの末脚に屈したもののきっちりと2着に入線。力のあるところを見せた。このメンバーなら素質上位だし、勝ち負けして賞金を加算したいところだ。

 その他、近走不振も力のあるサンシャイン(牝5、栗東・藤岡健一厩舎)、前走で復調気配を見せたシャトーブランシュ(牝4、栗東・高橋義忠厩舎)、休み明けを使われて仕切り直しのウエスタンレベッカ(牝4、栗東・崎山博樹厩舎)、秋華賞4着の実績があるブリッジクライム(牝5、美浦・鈴木康弘厩舎)などもハンデ次第で上位争いだろう。発走は15時35分。

【データ分析/ハンデ戦となった2007年以降】
人気…1人気は[1-0-1-5]と人気には応えておらず不振。複勝率が高いのは2人気[2-0-1-4]、7人気[1-2-0-4]、10人気[0-2-1-4]の42.9%。過去7回中6回は9番人気以降が馬券になっており、穴傾向にある。

斤量…牝馬のハンデ戦らしく53キロ[4-1-3-14]連対率22.7%、複勝率36.4%と52キロ[0-2-1-6]連対率22.2%、複勝率33.3%と高い。ハンデを56キロ以上背負わされている馬は[1-1-1-11]とあまり成績は芳しくない。   

脚質…4角先頭は[1-3-0-3]連対率57.1%と優秀で、単勝、複勝回収率も高く狙ってみる価値はある。他には先行勢の後ろで競馬をしている5〜7番手が[4-2-1-14]連対率28.6%、複勝率33.3%と高い。

◆フーラブライド
・陣営コメント/武調教助手
「前走(ヴィクトリアマイル13着)は残念でしたが、外枠からの競馬で苦しいレースになりましたし、マイルはやや忙しかったこともありました。ただ、走りきっていない分、思ったほどのダメージはなく、この中間も順調に調整できています。あとはハンデがどうかでしょう」

・一週前調教診断/井内利彰
 前走ヴィクトリアMは最終追い切りの動きが絶好、昨秋から続く好調をキープして、G1に出走することができたと思うが、これまで好走したレースとは、競馬の質が違って13着。自身の上がり3Fが33.8秒をマークしていながら、この着順が、まさに競馬の質が違っていたことを示している。
 心配なのは、前走の反動。1週前追い切りは栗東Cコースで行っており、これは評価できるが、6F時計がかなり遅い。前走で馬体が大きく増えていたのにも関わらず、これだけ時計が遅い内容ということは、反動を考えた方がよいだろう。ただし、最終追い切りで、いつも通り、きっちりと速い6F時計をマークすれば、帳尻は合ってくるだろう。

・血統診断/望田潤
 日経賞のランニングフリーなどが出る牝系。ゴールドアリュールはマルゼンスキーを持つ牝馬との配合で

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