◆馬場悪化すればフーラブライドの好走率は上がる マーメイドSは2006年にハンデ戦となるまでは、秋のG1戦線へ向けて飛躍が期待されるレースでした。2006年以前の勝ち馬を見ても、エアグルーヴやアドマイヤグルーヴなど、名だたる牝馬ばかりです。しかし、2006年以降は、秋のG1戦線へはほぼ繋がらないレースとなりました。
その理由としてマーメイドSがハンデ戦になったことよりも、同時にVマイルが創設されたことが大きく影響しているのでしょう。牝馬の一線級は、春のVマイルを大目標とし、そこで勝ち負けした馬の大半は休養に入ります。また、Vマイルで上位入線し、色気を持ってここへ出走してくる馬もいますが、Vマイルを大目標にした馬など、格下相手でも容易に通用しないのがお約束。かつて1番人気に支持されて馬券圏内だったニシノブルームーンの着順(4着)がそれを証明しています。
簡単に言うと、マーメイドSはVマイルで好走した馬は消しで、Vマイル組よりも勢いのある馬優勢のレース。しかし、今年はさすがに学習したのか(?)、Vマイルの好走組が不在。Vマイル組では唯一13着に敗れたフーラブライドが出走してきますが、この馬は明らかにレース序盤のスピード不足でポジションが悪くなってしまったのが敗因。先週の安田記念のように消耗戦になるか、道中でペースが緩んだところでポジションを押し上げていくかではないと、マイル重賞での好走は不可能に近い馬です。
つまり、フーラブライドは芝1600mよりも