師走競馬、この1年の総決算の残り8日間に注目すべき事柄が集中します。馬のこと騎手のこと、様々ある中で、やはりJRA賞の行方でしょうね。
中でも、ここ3年該当者のいなかった最優秀新人騎手賞に、今年は選ばれる者が出てくるのかどうか、気になります。30勝のラインに到達すればいいのですが、どうも厳しいところに来ています。
長谷川浩大騎手の25勝がトップで、最後の追い込みが効くかどうか、騎乗数は増えていて、ここに来て周囲の応援も大きくなっているようです。
若手騎手の環境は、外国人騎手の短期免許や地方騎手の騎乗が増えたことで、ここ数年厳しくなりました。特に、有力馬には限られた騎手が騎乗する傾向が強くなり、競走馬の置かれた状況に比例して、ますます顕著になっています。
しかし、レースが多彩で面白くなるためには、若手の出現は望まれるべきことです。いつまで経っても、ターフに新風が吹かないことでは、活気がでません。
新しい年度から、若手騎手限定競走が編成されるのは、こうした状況下、歓迎されることです。騎手免許取得後6年未満の者で、100勝以下の騎手が対象で、この機会を利用してステップアップする若手が出てくることを期待したいところです。
これと併行して、見習騎手、これは3年未満で100勝以下の騎手に負担重量の減量がつくのですが、そのやり方にも工夫がなされることになっています。3キロ減を現行の20勝から30勝以下に、2キロ減を50勝以下、1キロ減を100勝以下にすることで、見習い騎手の環境はかなり整えられることになりました。
どれほどの成果を上げられるかわかりませんが、騎乗機会が増えるのは間違いなく、若手の元気あふれるプレイに期待したいものです。レースを面白くするために。