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netkeiba POG指名数上位馬の近況(須田鷹雄)

  • 2014年07月01日(火) 18時00分


◆G1馬の兄とは違う条件での出走となるのでその結果が注目されるアッシュゴールド

 ポルトドートウィユやトーセンバジルといった話題馬が早々にデビューし2着というビミョーな結果に終わっているが、最近の傾向として早期デビュー馬がそのままシーズンを押し切る面があるので、こういうタイプを無視することはできない。

 netkeiba POG指名数上位馬で未出走+出走間近といえば、まずアッシュゴールド。ソエが出たりなんだりで7/26の中京までデビュー待機ということになったが、これだけの馬だからじっくり納得のいく仕上げをしたほうがいいだろう。ただG1馬の兄たちは新潟デビューで、馬場の特性としては真逆の条件での出走となるので、その結果が注目される。

 クローディオは6月はじめにNFしがらきへ移動。輸送で体が減ったという話もあったが、すでに数字の上では十分戻しているようだ。この馬の場合はそういう調整過程の話より、上が1頭だけ突出して走っている+兄姉とは全く違う配合趣旨という点のほうがポイントだろう。

 指名上位のゆっくり組では、タッチングスピーチは早来でじっくり乗りこまれている。かなり慎重な構えで進められているようだ。1歳の全弟はセレクトセールに上場されるがかなりの評判で、おそらく1歳セッションの最高値になるはず。グリーンチャンネルで再放送中のノーザンファームセレクトセール特番では、その1歳馬を紹介するコーナーでタッチングスピーチの歩きも紹介されている。ぜひご覧いただきたい。

 他の血統馬・注目馬ではパピーラヴが結局新馬を使わずに放牧に出た。同じ厩舎ではサンマルティンがやはり下さず仕切り直ししてファンをやきもきさせているが、国枝厩舎は時間に余裕のあるうちはデビューを焦らない傾向があるし、牝馬の場合は特にそれが強い。なにしろ2歳戦は始まったばかりなので、待つのが吉だろう。

 私の赤本ドラ2・アドマイヤロワは稽古の時計がいまひとつピリっとしないが、新馬には強い血統なので心配していない。この原稿を書くにあたってnetkeibaの同馬ページを見たところ、産地馬体検査の写真が掲載されている。これは赤本のカメラマンさんが撮ったカット(赤本には牧場での写真が載ったのでこちらは掲載されていない)なのだが、立ち姿がものすごく決まっている。まるで正式なコンフォメーションショットである。

 産地馬体検査の会場で堂々と立つというのは、もちろん「たまたま立った」ということもあるのだが、一般的には難しいことだ。落ち着いている、人間との協調ができているという背景があるとすると、これは大きなプラスである。私の記憶では、過去にトゥザグローリーが早来の検査会場で同じような堂々たる姿を見せていた。

 netkeibaには産地馬体検査の写真も多数収録されているので、お時間のあるときにチェックして、指名の参考にしてみてはどうだろうか。

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

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