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みんなの投稿コラム

ゲートの中はどうなってるの!?

  • 2014年03月08日(土) 13時19分
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競馬に欠かせないものの1つとして、ゲートがあります。
大昔のロープをスタートラインに張ったバリアー式を考えると、全頭を一斉にスタートさせることができる非常に画期的な発明品です。

しかし、競馬の主役の馬にとっては、狭いところは大の苦手。

まず、ゲート自体を初めて見る馬にとっては、自分よりもはるかに大きく異質な物なので、近づくまでが一苦労です。
時には優しく、時には厳しく、枠内通過や枠内駐立、扉を閉めるなどの段階を踏んで慣れさせていきます。
歴史に残る名馬から、一度も掲示板に載ることもないような凡馬までのいずれも、この間、並々ならぬ努力が費やされています。
しかし、そうやって調教を重ねても、駐立の姿勢が悪かったり、枠入りを嫌がって暴れたりということもあります。基本的にゲートに全く難のない馬というのはごく少数です。

実戦では、普段と違う場所である競馬場、多くの観客と歓声、隣の馬が暴れたら?
など、馬を不安にさせる様々な外的要因があります。何かしらの要因で、枠内で暴れてしまうという事は日常的に起こりえます。
パニックを起こされたら、もはやどんな名手でも人間の力では御しきれません。
そうなると、怖いのが事故です。
馬の安全はもちろん、もしゲート内で振り落とされたら逃げ場はありません。
大体パニックになると馬は扉下に潜り込む為、騎手は500kgの巨漢に背負い投げされる感じになります。
そういった場合は、ゲート内の仕切りの下部に出っ張りがあり、そこに騎手は足をかけることが出来ます。
時々、発送前に馬だけが強引にゲートをこじ開けて出てしまうことがありますが、こうした時は大体馬がパニックになり、騎手がどうしようもなくなり出っ張りに足をかけて立ち、緊急避難しているような状況です。

また、この出っ張りがあることで、駐立の悪い馬が枠内の仕切りに寄りかかっても、騎手の足が馬体と仕切りに挟まれないようになっています。
この出っ張りは、現在JRAのHP上でも公開されている『JRA60周年記念CM LOVE,HOLIDAY.』の「レース・関西騎手編(60秒) 」「レース・関東騎手編(60秒)」のそれぞれ31秒目で、一瞬だけ確認できますので、よかったら参考にしてみてください。

ミナモトマリノスが競馬を見始めたきっかけだったので、それから浅野厩舎の馬を応援しています。そこから近所の乗馬クラブで馬に乗り始め、大学では馬術部、そして、ちょこっと育成牧場で働いて...

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