【栗東】
◆アッシュゴールド(牡、父ステイゴールド、母オリエンタルアート、栗東・池江泰寿厩舎)
2009年有馬記念など、G1を3勝したドリームジャーニーや牡馬三冠など、G1を6勝したオルフェーヴルの全弟。POGで注目を集める良血ということもあって、入厩後は新馬にも関わらず、調整内容を各メディアで報道されている。7月の2週目に追い切りを行わなかったので、心配したが、陣営からは芝馬場に入れて調整を行ったとの発表があり、順調さを欠いたわけではない模様。
7月16日に坂路でサトノエカテリーナとの併せ馬を行っているが、時計は4F51.9秒。大きく追走したため、ゴールでは遅れたが、水準以上の数字をマークしている。7月26日(土)中京芝1600mでデビューする予定。
アッシュゴールド
◆ウォーターラボ(牝、父マンハッタンカフェ、母クライウィズジョイ、栗東・安田隆行厩舎)
全兄に芝で5勝を挙げたヒカルオオゾラ、半兄に今年の日経新春杯を勝ったサトノノブレス(父ディープインパクト)がいる血統で、2013年セレクトセール1歳にて、2200万円で落札されている。
追い切りから動きの良さは目立っており、7月2日の坂路では、4F52.3秒を余力ある状態でマーク。7月9日のCWでも6F82.7秒で、併せたアングライフェンと同入だが、手応えではこちらが断然勝っていた。「7月11日に札幌競馬場へ移動しましたが、輸送熱もなく、飼葉もしっかり食べています。動きの良さが目立っているだけに、初戦からという気持ちですね」と安田隆行調教師。デビュー戦は7月27日(日)札幌芝1800mを北村友一騎手で予定されている。
ウォーターラボ
なお、アングライフェンは7月26日(土)中京芝1600mを北村友一騎手でデビューする予定。
◆ウインエアフォース(牡、父Indian Charlie、母Henderson Band、栗東・西園正都厩舎)
牧場から函館競馬場に直接入厩しているが、入厩3日目にして、ゲート試験に合格している。この時から三浦皇成騎手(レースでも騎乗予定)が跨っているが「牧場での評判が高かった馬なので、期待していましたが、それ以上にジョッキーが手応えを掴んでくれているようです」と西園正都調教師。
7月16日は函館Wで3歳未勝利を追走する併せ馬だったが、楽に先着。「少し時計が遅かったので、週末(20日)に速い時計を出す予定。あとは最終追い切りでしっかり調整できれば」と同師。7月27日(日)札幌ダート1700mでのデビューを予定している。
◆クリアスカイ(牡、父ディープスカイ、母ヴェルヴェットクイーン、栗東・中竹和也厩舎)
半兄デボネア(父アグネスタキオン)は同厩舎で管理され、京成杯2着、弥生賞3着の後、皐月賞では4着。中竹和也調教師に兄との比較をお願いすると「まだまだ幼い体つき。ただ、兄も年明け3歳になって勝ち上がったので、この馬もゆっくり成長するタイプなのかも」とのこと。
7月16日の坂路ではグラブザフラッグとの併せ馬を行い、1馬身遅れて、4F55.5秒をマーク。相手は先週の新馬戦でデビュー勝ち。それを物差しにすると、この馬の遅れは決して悪くない。デビュー戦は7月27日(日)福島芝1800mを石橋脩騎手で予定している。
クリアスカイ
【美浦】
◆エッケザックス(牡、父デュランダル、母リーチマイハーバー、美浦・鹿戸雄一厩舎)
オープン勝ち(白富士S)のカリバーン、秋華賞4着など現役で活躍しているブリッジクライムの弟にあたる。坂路とトラックコースを併用して順調に乗り込まれており、態勢は十分に整っている印象だ。「本格的な追い切りの1本目から古馬を相手に余裕のある動きをしていたし、跨がったジョッキーの感触も悪くない。そんなに体つきは大きくないけど、カリバーンほど気難しいところもなさそうだし、いい雰囲気を持っている」と鹿戸雄一調教師。7月27日、福島の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。
◆マイネルシュバリエ(牡、父バトルプラン、母マイネポリーヌ、美浦・和田正道厩舎)
父はエンパイアメーカーの直仔で現2歳世代が初年度産駒。現3歳の半姉マイネグレヴィルは昨夏の福島で新馬勝ちを飾り、その後も札幌2歳S2着、フラワーC2着など2歳戦から重賞戦線で活躍している。ウッドチップコースで意欲的に追われており、先週の7月16日には5F64秒台と一気に時計を詰めてきた。「気性面はグレヴィルに似たようなところがある。どちらかと言えば、きれいな馬場で走らせたいタイプです」と和田正道調教師。前週に出馬投票したが、抽選で除外に…。7月27日、福島の芝1800mでデビューする予定だ。
◆マンゴジェリー(牡、父ネオユニヴァース、母ランペルティーザ、美浦・田島俊明厩舎)
2013年のセレクトセールにおいて3465万円(税込)で取引された。現3歳の半兄ラブリープラネットは昨夏にデビュー勝ちを飾り、小倉2歳S3着や京王杯2歳S3着など2歳戦から活躍している。「いかにもネオユニヴァース産駒という感じで気難しいところもあるけど、併せ馬で集中したときの動きはいいですね。スピードのある母系で素質を感じるし、うまく気持ちが走る方に向けば楽しみです」と田島俊明調教師。7月27日、福島の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。
◆ロンバルディア(牡、父マンハッタンカフェ、母アンプレショニスト、美浦・畠山吉宏厩舎)
エアジハード産駒の母は1勝馬だが、桜花賞トライアル・アネモネS2着の戦歴がある。ウッドチップコースで追い切りの本数を重ね、しっかりと負荷をかけたメニューを消化。水準以上の動きで気配の良さを印象づけている。「うちの厩舎にいた母の初仔で期待の1頭。前向きな気性で前進欲があるし、マイル前後の距離に向きそう。稽古の動きもいいので初戦から楽しみです」と畠山吉宏調教師。7月27日、中京の芝1400mを北村宏司騎手で予定している。