
毎月恒例のユーザーからの質問ラッシュに太が真摯に答えます!
毎月恒例のユーザーからの質問ラッシュ! 「前走で結果が出なかった馬に再度騎乗するとき、動画などを見て、前回と違う走り方をすることはある?」「将来性がある2歳馬、将来性がない2歳馬は、どこで判断する?」などなど、小牧騎手がさまざまな質問に真摯に答えます。
(取材・文/不破由妃子)
橋口先生がダービーより喜んでいた!?
──クールオープニングが7月5日の未勝利戦でようやく勝ち上がりましたね(次走の500万・渥美特別は9着)。橋口先生がおっしゃっていましたが、デビュー前は厩舎で1番の期待馬だったそうで。
小牧 そうそう。だから先生も喜んでた。「ダービーを勝ったときよりうれしいわ」なんて、冗談を言ってはったわ。そんなアホな(笑)。
──ファレノプシスの仔ですから、注目しているファンも多いようで、「クールオープニングがなかなか勝ち上がれなかったのは何が原因だと思いますか? また、この馬の将来性について、小牧さんはどう感じますか?」という質問がきています。
小牧 なんせ根性が足りんからなぁ。それに、馬体もまだ小さいし。まぁひとつ勝てたことで今後につながったわけやから、これからの成長に期待したいところやね。
──続いては、今年の2歳馬についてです。「今年の2歳馬で、現時点で気になる馬はいますか? レッドベルダはいかがですか?」という質問なのですが。
小牧 レッドベルダって?
──リディルやクラレントの下ですが、どうやら今年は橋口厩舎ではなく、安田隆厩舎のようでうすね。
小牧 そうなんや。どうりで聞いたことがないはずやわ。橋口厩舎には、だいぶ2歳が入ってきてるよ。どうやら今年の2歳は、ほとんど僕に乗せてくれるらしくて。
──それは楽しみですね!
小牧 そうらしいで。僕のエージェントが、橋口先生に「2歳は全部空けておきなさい」って言われたって。ダービーを勝ったあと、「来年は僕にダービーを勝たせてください」ってメールをしたからかな。
──サイン会を兼ねたトークショーでも、そのお話をしていらっしゃいましたよね。ちょうどその場にいた方から、「橋口先生からメールの返事はありましたか?」という質問がきていました。
小牧 返事はないけど…。たくさん乗せてもらえるのはありがたいことやね。調教はもう何頭も乗ってるよ。ハーツクライのいい馬がようけ入ってるわ。楽しみやね。
──きっと「全部空けておきなさい」というのが、橋口先生の答えなんだと思いますよ。続いては、「新馬で2勝していらっしゃいますが、この馬は将来性があるなと思う馬、勝つには勝ったけど将来性はないな、と思う馬には、それぞれどういう特徴がありますか?」という質問です。
小牧 走る馬に関しては、あくまで自分の感覚やからなぁ。これはちょっと違うな…と思う馬はすぐにわかるけど、共通した特徴があるわけではなく、その馬それぞれやからね。勝ったけど、将来性はどうかなと思うのは、たまたまポンと逃げられて勝った馬とか。一本調子の馬というかね。やっぱり走る馬は、同じ先行するのでもメリハリがあるから。
──続いては「前走で結果が良くなかった馬に再度騎乗するとき、動画などを見て、以前とは違う走り方をすることはありますか?」という質問です。
小牧 独特な癖とか、こうしたほうがもっと良かったとか、最近はレース後にメモってるんですわ。あ、僕じゃなくて娘が(笑)。僕がしゃべったことをメモってくれてるんですわ。全部じゃないけど、もちろん動画を観て、次はこうしてみようとか考えることもあるよ。
──娘さんがバレットになる以前の話ですが、「レース後にメモをとる宣言」をして、結局3日坊主で終わってしまったことがあったような…(苦笑)。
小牧 あったあった(笑)。最近はレース直後、気になったことをすぐにメモしてもらうようにして、次に役立てるようにしてる。馬によっては当然、前とは違う競馬をすることもあるよ。まぁ、次はいいなと思った馬は、だいたい覚えてるもんやけどね。
──それで結果が出たりすれば、娘さんにとってもやり甲斐になるでしょうね。では最後の質問です。「休肝日を作ったとのことですが、守れていますか? 辛くはないですか?」
小牧 つらくはないけど、おもしろくない(笑)。タバコに比べれば、なんてことはないけどね。汗取りしたあとビールを飲まないと、食事をしようという気も起きへんねん。飲みながらじゃないと、食べ物もおいしくないでしょう。
──ただでさえ木曜、金曜は食事も節制しなければいけない日ですもんね。
小牧 そうやねん。それになにより、飲まんと退屈や(笑)。そのぶん、昨日(水曜日)は枝豆を食べながら、ビールをキューっとやったわ。丹波篠山の黒い枝豆を5キロも買ってね。美味い! 枝豆、ホンマ好きや~!

それになにより、飲まんと退屈や(笑)
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「毎週のように斜行による制裁がありますが、馬をまっすぐに走らせるために一番重要な技術とは?」「馬の癖ではなく、騎手のせいで斜行してしまうことはある?」といった質問から、2014年の上半期を喜怒哀楽で振り返ります。