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ミクロコスモスの全弟ウェスタールンドが柴山雄一騎手でデビュー!

  • 2014年08月18日(月) 18時00分
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【栗東】
◆ショウナンライム(牝、父ハーツクライ、母ショウナンサリーレ、栗東・須貝尚介厩舎)
 近親に芝で4勝を挙げ、2011年アルゼンチン共和国杯で3着したカワキタコマンド(父サクラプレジデント)がいる血統。
 本馬は7月5日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ入厩。ゲート試験合格後は、坂路での追い切りを順調に消化。8月6日の追い切りでは、新馬レッドメアラスを追走して、ゴール前で瞬時に相手を抜き去る動きを披露。翌週は古馬500万下のピエナアプローズに先行して、持ったままの手応えで先着。とにかく追い切りの動きは抜群。予定されている8月23日(土)新潟芝1600m(牝)のデビュー戦が楽しみ。

デビュー馬

ショウナンライム


◆ロットリー(牝、父スウェプトオーヴァーボード、母レスリーズラブ、栗東・藤岡健一厩舎)
 2014年千葉サラブレッドセールにて、1000万円で落札された馬。近親に目立った活躍馬はいないものの、藤岡健一調教師は「スタートが抜群に速いし、素軽い動きをする馬。いかにも短距離の初戦向き。ゲートを決めてくれれば、という気持ちですね」とデビュー戦に期するところは大きい。
 坂路での追い切りは終い重点が多く、4F時計は目立って速い数字は出ていない。これは、やれば速い時計が出るのは分かっているからこそ。時計を出す追い切りを行って、変にテンションを上げるよりも、落ち着いた状態でレースを迎えたいというところだろう。8月24日(日)小倉芝1200m(牝)を藤岡佑介騎手でデビューする予定。

デビュー馬

ロットリー


◆ウェスタールンド(牡、父ネオユニヴァース、母ユーアンミー、栗東・佐々木晶三厩舎)
 全姉ミクロコスモス(父ネオユニヴァース)は新馬勝ち直後の阪神JFで3着。2歳時から大物ぶりを発揮していたが、気性面が災いして、結果的には重賞を勝てず、芝で4勝を挙げるにとどまった。本馬も育成段階で、非常に気の悪いところを出していたとのことだが「きれいな瞳をしているから、今のやんちゃも収まってくるかも」と佐々木晶三調教師。
 先週の札幌芝1800mに出走予定も、除外となり、8月24日(日)札幌芝1800mにスライドする形となった。8月13日には、レースで騎乗予定の柴山雄一騎手が跨って、新馬と併せたが、追走して相手を突き放す内容。ダイナミックなフットワークは大物感たっぷり。

◆デスティーノトップ(牡、父Corinthian、母ランフォーイット、栗東・宮本博厩舎)
 2013年セレクトセール1歳にて、2000万円で落札された馬。日本で活躍する父産駒には、ダート1400mで3勝を挙げているコリンブレッセなど、ダートで活躍する馬が多いものの、本馬については「芝向きの走りをしている」と宮本博調教師。
 同師は「大型馬で初戦から動けるかというと、少しトーンは下がりますね。でも、将来性は確かなものを持っていると思います」とのこと。8月13日はレースで騎乗予定の浜中俊騎手が跨って、DPで新馬コスモアルゴルと併せて、4馬身近く先着。追うごとに動きが良くなっている。8月24日(日)小倉芝1800mでのデビューを予定している。

デビュー馬

デスティーノトップ


◆リヴゴーシュ(牡、父ハーツクライ、母ライヴ、栗東・中竹和也厩舎)
 半兄にダート中距離で3勝を挙げたエンリル(父ゼンノロブロイ)や阪神ダート1800mで未勝利を勝ち上がったアルマミーア(父ディープインパクト)がいる。
 本馬については「上はみな、ダートで活躍しているだけになんとも言えないところはありますが、現時点でフットワークを見ていると、芝の適性は十分だと思います。ダイナミックなフットワークが魅力ですね」と中竹和也調教師。8月13日の坂路では、古馬500万下のポイントパイパーの少し前に出る形で併せ馬を行い、ゴールでは1秒以上相手を突き放して先着。4F53.5秒と動いた。デビュー戦は8月24日(日)新潟芝1800mを予定している。

デビュー馬

リヴゴーシュ


【美浦】
◆パピーラヴ(牝、父ディープインパクト、母ラヴアンドバブルス、美浦・国枝栄厩舎)
 2012年のダービーを制したディープブリランテの全妹。同年のセレクトセールに上場され、1億4500万円(税抜)の高値で落札された。当初は6月の東京デビューを予定していたが、まだ思うような動きになかったために山元トレセンで立て直して再入厩。8月13日にはウッドチップで長めから追われ、古馬を追走して先着と好気配だ。「動きが物足りなかったから予定を延ばしたけど、ここまで待って良かったんじゃないかな。だいぶピリッとしてきたし、稽古の反応も良くなっている。ディープ産駒らしいバネがあるし、軽い馬場で良さそうな感じ。もちろん、血統的にも期待している」と国枝栄調教師。8月23日、新潟の芝1600m(牝馬)をマリオ・エスポジート騎手で予定している。

◆ダイワバーチュー(牝、父スウェプトオーヴァーボード、母ダイワベルタ、美浦・鹿戸雄一厩舎)
 3歳上の半姉ダイワフェリスは現3勝。叔父に函館2歳S2着、京成杯AH3着など重賞戦線で活躍したキョウエイアシュラがいる。ここ2週はウッドチップで追われ、8月13日には3歳馬を大差追走して併入と負荷をかけた。「坂路とコースでコンスタントに乗ってきた。いい雰囲気に仕上がっているし、初戦から動けそう」と鹿戸雄一調教師。8月23日、新潟の芝1600m(牝馬)を蛯名正義騎手で予定している。

◆クリーミーボイス(牝、父キングカメハメハ、母アルーリングボイス、美浦・堀宣行厩舎)
 母は小倉2歳S、ファンタジーSを勝ち、北九州記念2着など短距離戦で活躍した。現4歳の半兄アーマークラッドは芝のマイル戦で2勝している。一族は祖母のアルーリングアクト(小倉3歳S)、叔父のアルティスムス(現4勝)やアメージングタクト(現3勝)など早い時期からコンスタントに走っている。6月にゲート試験を受けたのち、山元トレセンで乗り込んでから再入厩。ここ2週は年長馬と併せ、上々の動きを見せている。やや気難しい面を見せているが、血統的にも素質はありそうだ。8月23日、新潟の芝1600m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。

◆アウリン(牡、父マンハタンカフェ、母クロスウォーターII、美浦・田中剛厩舎)
 現4歳の半兄フミノメモリーはダートで3勝している。8月6日にウッドチップで5F63秒台の好タイムを出し、3歳馬を相手に大差先着。13日にも既走馬を相手に追走先着と抜群の動きを見せている。「入厩してきた当初は明らかに太かったけど、ひと追い毎に絞れて動きも変わってきた。いいスピードがありそうだし、あれだけの時計で動けているように能力的には水準以上のものがあると思います」と中野渡調教助手。8月23日、新潟の芝1400mを宮崎北斗騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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