▲ショウナンアチーヴ、2013年11月17日からまつ賞優勝時
今期、重賞2勝の活躍。ここ数年で勢いを増している“ショウナン”。決して高額馬ばかりではなく、決して流行りの種牡馬ばかりでもない。この好調は、国本哲秀オーナーの独自の馬選び理論と、競馬に懸ける熱い信念の賜物であった。ここでは、そんなショウナンの馬のなかで、競馬のプロたちが唸った逸材を紹介していきます。クロスを重ねる一方で、縁遠い血も入れる
ショウナンパントルは菊花賞馬ザッツザプレンティの姪で、近親にダービー馬ディープブリランテや天皇賞馬バブルガムフェローなどが出るおなじみのバブルカンパニーの牝系。つまりサンデーサイレンス産駒としてもかなりの良血と言ってよく、しかもGI阪神ジュベナイルフィリーズに勝ち競走馬としても能力を見せたのだから、繁殖牝馬としての価値は極めて高いといえる。
そこにショウナンカンプが配されて生まれたのが今春のニュージーランドトロフィーを勝ったショウナンアチーヴで、まさにオーナーの愛情によって実現した組み合わせだが、血統表を見るとこれがなかなか理に適った配合になっているのである。
ショウナンアチーヴの母母バブルウイングスはNorthern Dancer3×4のクロスを持つが、父ショウナンカンプもNorthern Dancer4×4を持つので、アチーヴ自身はNorthern Dancer5・5×5・6の継続クロスとなる。
一方で母父サンデーサイレンスのところだけは