中山開催時の過去データはさほど重要ではない
御存知のように、今年は中山競馬場スタンドなどの整備工事のために、新潟競馬場での開催となる『京成杯オータムハンデキャップ』。
さあ秋競馬、というのに引き続き新潟開催というのは誰しも多少のモヤモヤ感はある所だが、私はここはチャンス到来だと捉えたほうがいいと思っている。
それは、夏の間も必死に馬券に取り組んでいた人のほうが、夏の間の馬場や馬券の傾向を知っている分のアドバンテージがあるからである。夏の競馬はお休みといっている人よりも「新潟もなんとなく芝が荒れてきたな~」とか、「この騎手は夏の間は乗れていたなあ~」という感覚があるほうが、どこかで馬券のプラスとなるのは間違いない。特に、週の初めからこのコラムをご覧になっていただいているような研究熱心な方々ならば、今年の秋競馬は勝ち組になれると信じている。
じつは、新潟競馬場で行われるマイル戦で行われる重賞レースというのは、2歳戦の『新潟2歳ステークス』を除くと、GIII『関屋記念』しかない。
その『関屋記念』は今年もいつも通り夏開催で行われた。しかも今週の『京成杯オータムハンデキャップ』までのローテーションは中3週。ちょうどいい間だ。ということは、今週は「中山だとイマイチだけど、新潟なら走る」という左回り&平坦大好きな馬たちが再度集合することになる。
つまり、今年の『京成杯オータムハンデキャップ』は、『関屋記念リベンジハンデキャップ』そのものだといってもいいだろう。
レース傾向を検討するにあたって中山競馬場での同レースの過去データはさほど重要ではない。それよりも『関屋記念』の過去データのほうがずっとためになる。
それでは今年の『関屋記念』を復習しておこう。
■関屋記念(8月17日)稍重
1着:クラレント (4人気)57kg 田辺 1分32秒5(33.8)
2着:ダノンシャーク (1人気)58kg 内田博 1分32秒6(34.2)
3着:サトノギャラント(6人気)56kg 北村 1分32秒7(33.6)
雨の多かった週で、馬場は稍重にも関わらず勝ちタイムもなかなかのものだった。私は◎ダノンシャークに本命を打ち、クラレントには△。馬単は4730円を的中できたが、サトノギャラントが無印だったために3連単は逃した。4着のエクセラントカーヴ(8人気)に○対抗を打っていただけに、ハナ差の3~4着さえ違っていれば高配当の3連単馬券が的中できたのでよく覚えている。
『関屋記念』前のコラムで私が指摘したことは