▲ジャスタウェイで凱旋門賞に挑む大和屋暁オーナー
皆さんこんにちは、ライター兼馬主の大和屋です。前回ジャスタウェイの次の目標を募集して、紆余曲折の結果『フランスパン』が大賞をとり、フランスパンこそが正式にジャスタウェイの次の目標と決まったあの日からもう何か月がたったことでしょう?
フランスパン……何故フランスパンだったのかという謎は未だに解き明かされてはいませんが、お蔭様でジャスタウェイの次のローテーションはフランスパンを考慮に入れた結果、凱旋門賞と相成りました。ジャスタウェイのフランス遠征が近づいた今この時こそ、フランスパンを大賞に選んだこの僕自身で、フランスパンについて熱く語ろうかと思います。
■『ジャスタウェイの次の目標の募集&結果』はこちらから フランス遠征に際し、独自のコネを駆使して集めた情報によると、フランスではフランスパンのことをフランスパンとは言わないらしく、バゲットと呼んでいるそうです。まあ、このくらいのことは皆知っているとは思います(こう見えて僕は昔パンアニメのシナリオを書いていました)。しかしフランスで食べるそのバゲット、アホみたいに美味いそうなんです。ほぼほぼどこのパン屋でバゲットを買っても安定の美味しさ(焼きムラはあるそうですけど)、これにハムとチーズとバターとワインがあればもうそれでいいとまで言い切る人間もいるほどです。
実際に過去フランス支社に勤めていた現東映のプロデューサー(独身)はほぼほぼそんな生活を送っていたそうです。外はカリカリ、中はしっとり、考えただけで美味しそう。更に言うとフランスはバターやチーズはずば抜けてうまい。言うまでもなくワインもです。なんせ産地ですからね。まあ産地だからといって美味いと決めつけるのはどうかと思いますが、でもパンだけは安定だそうです。何故でしょう?
それは水が違うそうです。そりゃあそうだ。奴等はエヴィアンやボルビックを普通に飲んでるような国ですよ。硬いです。僕らが飲んでもわかるくらい水が硬いです。更に言えば小麦の生産量が日本とはくらべものになりません。自給率100%超えてます。これ日本で言う米ですよ。それだけ作ってればコシヒカリやミルキークイーンなどのブランド物も出てくるはずです。まずい小麦粉なんて作ってたらすぐ駆逐されることでしょう。昔家の近所にラーメン屋がオープンして開店記念でライス無料とのことで喜び勇んで頼んだら、とても食べられないような臭いタイ米を出してきたラーメン屋は一瞬のうちに消えて無くなりました(さすがにその時は店主に文句を言いました)。水もパン作りで言うと硬水が合うらしく、そこらへんのことが原因でバゲットだけは間違いないということらしいです。
もうひとつ考えられるのは気候の問題があげられます。フランスの気候がパンを食べるとうまいと思わせる何かがあるのではないでしょうか? 例えて言うと沖縄で飲むオリオンビール。北海道で飲む札幌クラシック。現地で飲むとバカみたいに美味いと思うのに東京で飲むとそれほどでもない。そう感じさせるのはやはりご当地で飲むからに他なりません。ちなみに現在僕はビールはほとんど飲みませんが、泡盛も沖縄で飲んだほうが美味いですよね。まあそういうことなのかと思います。
そんなこんなで今プレッシャーやら緊張で頭がおかしくなりかけている僕が今一番楽しみにしているのがフランスパンです。バターやチーズのブランドを調べ、美味いハムを入手しさえすればもうそれだけで食うには困りません(あとワインも)。フランスに到着した暁にはまっさきにパン屋とモノプリ(フランスのスーパー)に駆け込む所存でございます。フランスで食べるフランスパン。想像しただけで涎が出て来ます。
まさかネタで選んだ大賞『フランスパン』がここまで僕の中で大きなウエイトを占めるようになるとは思ってもいませんでした。これも何かの縁でしょう。フランスパン、食って食って食いまくってきます! かつてこれだけ熱くフランスパンについて語った馬主はいないでしょう。と同時に、かつてこれだけ競馬と無関係のコラムを書いた人もいないでしょう。ですがまあ『フランスパン』が大賞だったということでお許しくださいませ。
▲今年のドバイDF優勝時、金のジャスタウェイを手に(撮影:斎藤修)
コラムのほぼほぼをフランスパンに費やした今、一体何を語ればいいのか謎ですが、とりあえず先日須貝さんとご飯食べましたがジャスタウェイは元気だそうです。それ以上の情報は特にないです。というのも二人ともすでにド緊張モードに入ってるんで二人でご飯を食べるときはできるだけ凱旋門賞の話はしないようにしています。二人でいる時くらいはそういうことは可能な限り抜きにして(業務連絡は勿論しますが)楽しくご飯を食べましょうというコンセプトです最近は。酒を飲まないで安眠熟睡する方法をどなたか教えてはくれませんでしょうか?
とまあ最後にはなりましたが、遠征の心意気というかそんな感じのことを表明しておきます。今まで誰も達成できなかった日本の悲願、毎回想像を超える走りを見せてくれ続けているジャスタウェイならきっと叶えてくれると僕は信じています。負けるつもりで遠征する馬主はどこにもいないでしょうし、手応えがなければゴーサインなど出しません。僕の馬主人生集大成となるこのレース、皆さん是非応援よろしくお願いします。
▲ドバイで頂点に輝いた感動を、フランスの地で再び…(撮影:高橋正和)
PS:この記事を呼んでサブウェイに行きたくなった方、是非店員さんにツナサンドを復活させてくださいと一言お願いします。ちなみに僕はいつも言ってます。サブウェイのツナサンド、復活希望です。
大和屋暁
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